永井英男:Island
会期:2024年6月22日~2024年7月20日
会場:Gallery Nomart ギャラリーノマル
ノマル詣でです。扉を開けるとそこには・・なんと砂でできた少年《sand child on the beach》が立っていました。お~~~って感じです。夏の砂浜いるような感覚です。今回の作品のテーマは沖縄、作品に使用されている砂は沖縄のものだそうです。
近くでよく見ると、砂地という不安定な地に足を踏ん張り、険しい顔で大声をあげてなにかを訴えているように見えます。沖縄は、いまだアメリカ軍の基地問題や治安など様々な問題を抱えているのが現状とか思います。展示されいてる少年自身も砂でできているはかない存在のようですが、そんな中でとても強い意志を抱いて生きて行こうとしているように感じます。
周りには、coral humanと命名された珊瑚のように見える人や、砂でできたシーサー、coral sandが混ざった絵画などが展示され、少年をひきたてています。この展覧会の始まった翌日の6月23日は、沖縄県は旧日本軍の組織的な戦闘が終わった「慰霊の日」で、県内各地で慰霊祭や追悼式典が行われました。私はたまたまこの日にギャラリーを訪れたんですが、家に帰ってからニュースで知りました。この日が会期中に含まれているという事が、偶然だったのか、必然だったのかは謎ですが、作品に対する意識が深まったような気がしました。
そして、もう1つの注目作品は、この砂の少年の後ろに展示されている《Time For Children”iron bars”》です。少年二人が足の裏で繋がり、天井の棒からぶら下がっています。iron bars・・鉄格子か・・意味深ですね。どちらもすごい表情しています。そして振り向くと、入口のすぐ上には、突っ張り棒のように壁に両手を突っ張った少年二人の像が・・こちらは《Time For Children”wall”》もうねえ~~、おおおお~~っ、なんてアクロバティック!サーカスの様だわっていう感想しかなかったです(;’∀’)。少年の着ているTシャツは黄色でとても目を引きます。注意信号みたい・・(;’∀’) 胸には051572、051522の数字が見えます。意味深な数字ですねえ。この数字がタイトルについた作品《051572″QUEEN”》、《051572″MR.”》は入口すぐのカウンターの後ろに飾られています。2階ではcoral humanやジェーンフォンダのデッサンとそれを基にした絵画なども展示されていますので、お見逃しのなきように(*´艸`*)
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