キース・ヘリング展
会場: 兵庫県立美術館ギャラリー棟3階ギャラリー
会期: 2024年4月27日 ~ 6月23日
主催: 朝日新聞社、関西テレビ放送、東映
共催: 兵庫県立美術館
特別協力: 中村キース・ヘリング美術館
協力: ぴあ
後援: FM COCOLO、FM802、Kiss FM KOBE
2023年12月9日~2024年2月25日まで森アーツセンターギャラリーで開催された「キース・ヘリング展」の巡回展に行ってきました。平日に行ってみたんですが、若い方を中心に多くの人が来られていました。会場内は1章から6章とSPECIAL TOPICに分けられ、155点もの作品が展示されています。
1章:「公共のアート」と題して、おもにサブウェイ・ドローイング作品を見ることができます。1980年代前半、公共の場である地下鉄構内にチョークで描いた作品は日本だったら落書きとして捨てられてしまっていたも?シンプルだけど思いのこもった作品。だれもが描けるようで、描けないそんな作品です。
2章:「LifeandLabyrinth 生と迷路」では、1980年代後半、HIVの蔓延するニューヨークでの制作活動を紹介しています。アフリカの芸術から着想を得た表現などもを取り入れた作品も展示されています。
3章:「PopArtandCulture ポップアートとカルチャー」では、1980年代、経済不況下だったニューヨークは、犯罪が多発する都市として知られる中、アートもカルチャーも活気に満ちていました。この章ではポップアートのみならず、舞台芸術や広告、音楽などと関わりながら制作された作品を見ることができます。
4章:「ArtActivism アート・アクティビズム」では広島の原爆を題材にした《ヒロシマ 平和がいいに決まってる!!》や《南アフリカ解放》など1980年代後半に作成された啓蒙的思想のポスターが展示されています。キースはダイレクトに大衆に届くメッセージとしてポスターという媒体を使ったそうです。
5章:「ArtisforEverybody アートはみんなのために」こちらでは、絵画の連なりから1つのストーリーを想像する《赤と青の物語》が展示されています。子どもたちだけでなく大人にも訴えかける視覚言語が用いられた、代表的な作品です。↓でGIFアニメーションで紹介します。
6章:「PresenttoFuture 現在から未来へ」1990年に作成された17点の《ブループリント・ドローイング》が展示されています。へリングは「ニューヨークでのはじまりを啓示するタイムカプセル」だとテキストに残しているそうです。ピラミッド、自動車、宇宙船までいろいろなものが登場。登場人物は輪郭だけで、真っ白か黒点か真っ黒の3種類。あとは、犬( ´∀` ) 多くの争いごとが描かれていますが、作品の始まりと終わりがよくわからないなあ・・・ とりあえず大きい作品で( ゚Д゚)でした。
最後に「SPECIAL TOPIC:Keith Haring and Japan キース・ヘリングと日本」と題し、1988年に来日した際の原宿でのパフォーマンス映像とともに当時ポップアップショップで販売されたグッズや、本などが紹介されていました。こちらのみ写真撮影が禁止されていました。
ヘリングがもっと長生きしていたら、どんな作品を見ることができたかと思うと、残念です。
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作品リスト
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