兵庫県立美術館 2023年度 コレクション展Ⅱ
特集 新収蔵品歓迎会 Welcome!
小企画 美術の中のかたちー手で見る造形
会場:兵庫県立美術館
期間:2023年9月9日~2023年12月24日(会期中一部展示替えあり)
兵庫県立美術館のコレクション展Ⅱの紹介です。今回は新たに新収蔵した作品をいままでの作品たちがお迎えするというスタンツで展示が行われています。新入学生を迎える大学のイメージでかな? なので、各セクションのタイトルが「勧誘ーどこかで会ったことがある?」「コスチューム研究会」「身体研究会」「風景愛好会」「休部ーただいま不在中」「美術の中のかたち同窓会」「体験入部」「須田剋太交流会」とかなり凝っています。
また小企画「遠藤薫|眼と球」では視覚に障害があるかたでも美術を楽しめる、実際に作品に触ることができる展覧会です。会場の中央にはジュート麻というスパイスの輸送に使われた袋を縫い合わせて作成されたものが落下傘のように吊り下げられています。近づくととてもいい香りがします。落下傘は「命を救う道具でもあり、また殺める道具でもある」という二面性に着目した展示だそうです。他にもカンバスが完成するまでの工程が展示されていたり、有名な絵画の刺繍画を裏側を見せて展示することで、その糸を触って手の動きを想像させるなど、五感を使って体験できる展示になっています。実際に触ってみると、見ているのとは違う感覚に驚きました。こういう経験って大事ですね。
新収蔵作品の一部は今までの展覧会ですでに展示されたものもありましたが、それはそれでよしかと( ´艸`) コレクション展は各美術館が所有する作品を展示するわけですが、いかに見せるかはその美術館の腕の見せ所。兵庫県立美術館は特別展の展示方法も凝っていていつも面白く見せていただいていますが、コレクション展もしかりです。展示されている作品だけでなく展示方法に関しても学芸員さんや関係者さんの熱い想いが込められています。手で触るという企画展も毎年行われていて、このような企画も公的な美術館としての大切な役目だと感じました。
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特集 新収蔵品歓迎会 Welcome! 作品リスト
作品紹介
小企画「遠藤薫|眼と球」覚え書き
小企画「遠藤薫|眼と球」作品解説
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