Contemporary Art・Art

横尾忠則 寒山百得展

横尾忠則 寒山百得展
会場:横尾忠則現代美術館
会期:2024年5月25日~2024年8月25日
主催:横尾忠則現代美術館((公財)兵庫県芸術文化協会)、読売新聞社
協力:ホテルオークラ神戸

昨年東京国立博物館・表慶館で開催された「横尾忠則 寒山百得展」の巡回展が、神戸でいよいよ始まりました。この展覧会は横尾忠則現代美術館で2022年に開催された🔗「Forward to the Past 横尾忠則 寒山拾得への道」展に続くもので、寒山拾得を横尾忠則が独自の解釈で再構築した「寒山拾得」シリーズの完全新作102点が一挙初公開されています。
伝説の2人の詩僧を現代に蘇らせたこのシリーズ、巻物を持った寒山はトイレットペーパーを、箒を持った拾得は掃除機を持つという奇抜さ。宴をしているかと思えば、空を飛んでいたりとその行動は奇天烈ですが、妙に惹きつけられるものがあります。

新型コロナウィルス感染症の流行の下、アトリエで日記のように描かれた作品たち。2021年9月3日から2023年6月23日まで日付順に作品が展示されています。作品のタイトルは、描かれた日。無題という作品をたまに見かけますが、日付をタイトルにしちゃうのも横尾さんらしくていいですねえ。昔は原色に近い色や勢いのある輪郭線など、強烈な印象を与える作品が多かったように思いますが、最近は体力的な衰えに加え、腱鞘炎などもあり、筆を持つ手に思うように力が入らないそうで、軽やかに描く線には震えが加わっているそうです。自身で朦朧体と名付け、それはそれで面白い作品が描けていると言われています。

確かにふわ~~っとした線と点で描かれた若干ボヤっとした作品は以前に比べて優しさと穏やかさを感じます。使われている色もパステルカラーで、とても華やかで綺麗です。年をとると丸くなると言いますが、絵画もそうなんでししょうか?

今回は4階のコレクションギャラリーで伝顔輝・伝周文・久隅守景・鈴木春信・河鍋暁斎の画も参考文献として展示されています。比較して見ることができて、とても面白かったです。2階・3階のメイン会場のみで満足せず、ぜひ立ち寄ってくださいね。

NHKBSで放送された「 横尾忠則 87歳の現在地」で描いておられた作品をアイキャッチにしようと思っていたんですが、この作品は残念ながら展示されていませんでした・・( ;∀;) 

flyer



作品リスト(コレクションギャラリーを含む)



寒山役得 ちょこっとクロニクル(実はこれがとっても面白かったです 学芸員さん、流石です!)

↑で紹介したクロニクルに登場する絵画を中心に作成された月日を追ってギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されますが、会場で見た方が迫力満点で素敵です。ぜひ横尾忠則現代美術館へ足を運んでみて下さい。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。



4階のコレクション展はこちらから。比較できるように紹介されている作品を並べてアップしています。

 

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