Contemporary Art・Art

建築と彫刻の交差展

伊丹市新庁舎開庁記念 建築と彫刻の交差展
隈研吾 × 三沢厚彦 × 棚田康司
会期:2022年09月10日~2022年11月06日
場所:市立伊丹ミュージアム 展示室3・5
主催:市立伊丹ミュージアム、伊丹ミュージアム運営共同事業体、伊丹市
企画協力:隈研吾建築都市設計事務所
協力:西村画廊、ミヅマアートギャラリー

2020年1月から約2年半かけて整備工事が行われ、11月28日に伊丹市に新庁舎が開庁します。今回はその記念として、新庁舎の設計を手掛けた隈研吾のスケッチとともに、正確な縮尺による模型(MAQUETTE:マケット)が展示されています。また、新庁舎の建設にあたり、伐採されたクスノキを使って作成されたアート作品のラフスケッチや作製工程、実物までもあわせて見学できます。

今回のアート作品を手掛けられたのは、三沢厚彦と棚田康司のお二人。両者ともに伊丹市立美術館で個展の経歴があり、クスノキを素材に木彫りを手掛けられているとのことで依頼されたとのこと。ともに3作品展示されています。このうち三沢厚彦の「Bird 2022-01 樟に彩色」と棚田康司の「薔薇と乙女」は市長室に飾られるため、一般で見ることができるのは、今回限りと貴重です。

三沢厚彦作品はのみの跡がよくわかるダイナミックな作品、棚田康司作品は、流れのある美しい描線を描く繊細な作品と対照的です。

なかでも、棚田康司の「薔薇と乙女」は見ごたえがあります。今回は街路樹を使っての作品。木には粉塵や砂が食い込み、年輪の変化が激しく気質が安定しないことから、作成にかなり難渋されたとありました。特に目を引いたのは、濃く変色した年輪だそうで、阪神・淡路大震災の影響を受けたのではと感じられたとか。その年輪を垣間見れるのは作品の背後です。あえて彩色をされずに仕上がっています。また広がる裾の下には薔薇の棘と作者のサインも垣間見れます。上から下から周囲からじっくりと作品を見て楽しんでください。この作品を見るだけでも来てよかった~~~って気持ちになります。

そして、1階ロビーには隈研吾がデザインし、三沢厚彦・棚田康司の両者がそれぞれの端から中央に向け削りすすめ仕上げられたクスノキのベンチが設置されています。座り心地がとってもいいですよ。

展示作品は少ないのですが、そのぶんゆっくりと見て回る事ができ、よかったです。
同時開催の特別展として「蕪村の手紙」展が行われています。私は・・・パス(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)

追伸:
三沢厚彦作品は兵庫県立美術館周辺に巨大なBearが設置されています。「ROADMUSEUM ROAD」というタイトルでこちらのブログにも紹介しています。


flyer


 

ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。

 

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