横尾忠則 寒山拾得への道
会期:2021年4月9日~2022年7月18日
場所:横尾忠則現代美術館
主催:横尾忠則現代美術館(公財 兵庫県芸術文化協会)、神戸新聞社
協賛:サンテレビジョン、ラジオ関西
助成:一般財団法人地域創造
協力:ホテルオークラ 神戸
横尾忠則現代美術館「寒山拾得への道」に行ってきました。
前回紹介した作品は不気味だとか怖いと言われちゃったので、今回もちょっとドキドキです。今回は2018年から2021年までの新作と、1980年代~2009年までに発表された作品が2会場にわけて展示されています。今回のタイトル「寒山拾得」は森鴎外の短編小説で、寒山と拾得はこの小説に登場する二人の僧の名前です。いつもみすぼらしい格好をした奇行者であった一方、仏教の教理に深く根ざした詩を、いろいろな所に書き連ねていたそうです。伝説では、寒山が文殊菩薩、拾得が普賢菩薩の化身、そして二人の師の豊干(ぶかん)が釈迦の化身であると言われいます。今回展示されている多くの新作で、モチーフとなった彼らが登場しています。また横尾さん自身が「朦朧体」と呼ぶ自由にうなる線や輪郭の揺らぎ、軽やかな色が使られた作品も展示されています。
また小展示室では木版の作品が数点展示されています。じつはこの木版がとても素敵で気に入ってしまいました。使われている色が少ない上に、線描であるにもかかわらず、景色の描写が素晴らしいです。なぶり描きのように見えて1本も無駄な線がありません。横尾さんの本来のデッサン力のすごさを見ることが出来る作品です。
1階で流されているギャラリートークを先に見てから鑑賞しようと思ったんですが、まだ開催されていなくて、映像がありませんでした。残念です。写真撮影はフラッシュなどを使わない限り1作品を除いてすべてOK、動画はNGです。
Flyer
作品リスト
最近の未発表作品および、木版の作品を数点のみ、ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。会場で見た方が迫力満点で素敵です。ぜひ横尾忠則現代美術館へ足を運んでみて下さい。
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