Contemporary Art・Art

フェムケ・ヘレフラーフェン 腐敗した空気

フェムケ・ヘレフラーフェン「Corrupted Air | 腐敗した空気」
会期:2023年1月28日~2023年3月21日
場所:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
主催:京都市立芸術大学
企画:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
助成:公益財団法人花王芸術・科学財団、芸術文化振興基金
後援:オランダ王国大使館

会場に1歩足を踏み入れるとそこはSFの世界だった!!まじでびっくりしました。

会場内は、大きなビニールシートで仕切られ、その前には大災害に投機する金融商品「カタストロフィ・ボンド(CATボンド)」が記されたものが設置されています。シート内に一歩はいると、淡いブルーライトに照らされた、まるでシェルターを彷彿させる空間が広がります。3台のベットと3ヶ所のモニターがあり、その周りには必要最低限のポリタンクやシートが被せられた家具、1台の冷蔵庫があります。生命を排除した無機質な空間です。

設置されたモニターでは、すでに絶滅した生物のデジタルモデルである、三葉虫とゾウドリ(エピオルニス)の卵、そしてミミナシオオトカゲ(のうち、絶滅した種)3体が、デジタル画像として映し出され、人間によって引き起こされようとしている「6度目の大絶滅」について議論しています。演劇的なミクストメディア・インスタレーションです。最後の人はいつやってくるのか?それとも来ないのか?

COVID19が世界中に蔓延し、パンデミックが宣言された当初、人類はこの目に見えないウィルスとどう戦うのか?もしくは、死を覚悟する必要があるのでは?と誰もが恐怖におののいた時の気分と似ています。最後の人はもしかしたら自分?もし一人残されたら・・そんな気分になる不思議な体験ができる区間でした。できれば一人で体験できればいいかも?です。

この作品の作者であるフェムケ・ヘレフラーフェンは1982年オランダ生まれ。本展は国際的に高く評価された「corrupted Air – Act Ⅵ(腐敗した空気ー第6幕」(2019)を中心とした、彼女の活動を日本で初めて紹介する展覧会になります。斬新ではありますが、なかなか見る機会もないと思われます。ミクストメディア・インスタレーションに興味がある方は足をお運びになってはいかがでしょうか?また、会場の2階にも作品が展示されていますので、お見逃しなく。

生ある者は二度しか死ねない。
一度目は呼吸が止まったとき、
二度目は確かに最後に名前を言われたとき。

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作品紹介

 

ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。

 

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