第８回 横浜トリエンナーレ「野草：いま、ここで⽣きてる」
会場：横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜、元町・中華街駅連絡通路
会期：2024年3月15日～2024年6月9日
主催：横浜市、(公財)横浜市芸術文化振興財団、NHK、朝日新聞社、横浜トリエンナーレ組織委員会
とても楽しみにしていた横浜トリエンナーレが始まりました。横浜トリエンナーレは、横浜市で3年に一度開催する現代アートの国際展です。2017年に開催されたあとは、コロナ禍で中止や延期などがあり、久しぶりの本格的な開催になります。
今回はアーティスティック・ディレクターであるリウ・ディン（劉鼎）、キャロル・インホワ・ルー（盧迎華）の二人が「野草：いま、ここで生きてる」をテーマに横浜美術館他、全5会場で展開する展示と、「アートもりもり！」の名称のもと、市内の各拠点が統一テーマ「野草」を踏まえて展開する展示があります。
時間の都合で今回は横浜美術館、旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKO、クイーンズスクエア横浜の4カ所をみてきました。今回のテーマである「野草：いま、ここで⽣きてる」というテーマは、魯迅の『野草』に由来するそうです。
まずは、クイーンズスクエア横浜のパブリックアート、北島敬三＋森村泰昌の《野草の肖像：》から。これが見たくてヨコトリに来たようなものなので、一番に鑑賞です( ´∀｀ ) こちらでは白いシャツを着た4人の巨大男性のバナーが展示されています。写真家の北島敬三、美術家の森村泰昌、そして中国の伝統的な衣装を着た森村扮する魯迅。今回のテーマに由来する人物ですね。意味深い展示作品です。
ワクワクしながらいざ横浜美術館へ入館です。入口正面の2階会場でひときわ目立つのは、サンドラ・ムジンガの赤い浮遊物です。奥の地面に立つ茄子色の物体と1つになった《出土した葉》という作品です。(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
順路にそってまずは3階へ。鑑賞を始めたはいいんですが、なんだろう、この階の作品・・・、過去や現在起こっている戦争や、貧困、生活の格差、ジェンダーなどの作品が多く、見ていて重すぎて正直しんどくなりました。過去の世界大戦を扱った作品も多く、ADがお二人ともアジア系の方という事もあるのかもしれませんが、もう少し将来を夢見る作品があってもいいんじゃないかと思った次第です。( ；∀；)
また大型の作品が少なく、展示が雑然としているようにも感じられました。最近の現代アートの展示でよく見かける映像作品も多くありましたが、各作品の上映時間が長く、ゆっくりと時間を取らなければ全てを見ることができず、こういった作品をどのくらいの割合で展示するか今後の課題であるように感じました。
映像作品で、というか今回の展示作品の中で私が一番面白く印象に残ったのはクララ・リデンの〈地に伏して〉でした。6分弱の映像作品で、男性が倒れては立ち上がり、歩きだしてはまた倒れるを繰り返す映像です。何度倒れても立ち上がる、その明快なテーマとショートムービー、とってもよかったです。
旧第一銀行横浜支店、BankART KAIKOも行きましたが、やっぱり雑然とした印象があり、ちょっと困惑・・( ；∀；) でも旧第一銀行横浜支店のバルコニーに設置されたスクリーンに投影された交通整理の誘導員の姿は素敵でした。
といろいろ書きましたが、3年後・・いや、2年後かな？の横浜トリエンナーレに期待です。3月に行ったんですが、諸事象でアップが遅れ、その間に記憶があいまいに(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)なってしまいました。それでも数作品はとても印象に残っています。時間が経過しても印象に残るのは大切ですよね。と勝手なことを書く私でした。
第8回横浜トリエンナーレflyer
第8回横浜トリエンナーレフロアマップ
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クイーンズスクエア横浜
横浜美術館
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