Contemporary Art・Art

Before After

リニューアルオープン記念特別展
Before After
会期:2023年3月18日~2023年6月18日
場所:広島市現代美術館
主催:広島市現代美術館

2020年12月から約2年あまりをかけてリニューアルした広島現代美術館に行ってきました。設計者・黒川紀章の意匠を大切にしながらも、現代に沿うよう、様々な点で機能拡張された新たな美術館となっています。(←初めてきたので、flyerを参考に記載しています (;’∀’))

改修工事によって変化した様々な「まえ」と「あと」に着目した作品が展示されています。リニューアル後初の展覧会は、どこでも大大的にネームバリューのあるアーティストの個展などを開催してお祝いモード満々なんですが、こちらはそんなことはおかまいなしです。

最初の展示室では、長期の改修工事中に見つかった、もしくは通常は廃棄されるであろう看板や、プレート、はたまた大物では撤去されたエレベーターとか、もうねえ、クスっと笑ってしまいそうなものが最初の部屋に展示されています。普通は人に見せるものではなく、廃棄しちゃうガラクタ、そこをあえて展示しているのが、今回の趣旨なんでしょうねえ。

そして、お隣では、日常使われている今はあるけど、もしかしたら劣化して将来なくなってしまうかもしれないもの、やかんやモップ、ホースやコロコロ、台車などが部屋中に置かれ、それを設置している様子がモニターに映し出されています。うん、確かにそうだけど・・・

私、広島に遠征に来て、リニューアルした広島市現代美術館に絶対行くぞと思っていたのに、これは何??(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’) 流石に意味不明です。やばい、やばいです。

で、気を取り直して廊下に出て見ると、やっと現代アート的作品が展示されています。階下では高橋銃の乾燥した人参を使った作品や、コウミユキによる壊れた犬の置物を再生させた作品、竹村京の群馬産蛍光シルクを使って修復された様々な日常品や仏像など、「まえ」と「あと」を意識できる作品が展示されている中に、原爆ドームだよね?って思わせる若林奮の「DOME」と「水鏡」があります。さすが広島ですね。確かにこれも「まえ」と「あと」なんですよね。この空間で、そしてこの美術館で、この時期に展示されることに意義があると感じました。

アプローチプラザを挟んだ展示室では、横山奈美の「女神になりたい女について」などの作品や、ヤノベケンジの「アトムスーツ」、川原温の日付のみが記載された作品、森村泰昌の「Doublenage (Albert Einstein)」などなど有名アーティストによる現代アート作品が、野外では和田礼次郎の「禁断の果実」が展示さていました。またこちらの展示室では、災害や戦争関連の作品も多く展示されていました。テーマとしてはとても重いものではありますが、こういった作品を展示公開し、後世に語り継ぐ事も、広島というこの地にある美術館の使命なんだろうなあと感じました。なお、会場内は災害や戦争関連の作品の写真撮影は禁止でした。

なんだろう~~、最初はクスっと思って軽視してた展覧会が、どんどんツボにはまってしまいました。この展覧会のネーミング、すごいじゃん!! 

flyer



広島市現代美術館 建築リニューアル 新陳代謝

 

作品リスト


ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。

 

追記:

野外彫刻マップとオリエンテーリングシールがあったので、散策してみました。30分もかからないので、時間があればおススメです。

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