長坂真護展
会期:2020年10月21日~2020年11月9日まで
場所:阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー・アートステージ
現代美術であるコンテンポラリーアート、美術史では20世紀後半の第二次世界大戦後の1950年以降から21世紀までの美術を指すそうですが(ウィキペディア参照) 、作品に込められた思いや、何を表現しているのかわからない作品も多くあります。それでも、作品を見ることで、刺激をうけることもあれば、共感できることもあり、ここ数年、現代アートを鑑賞するためにあちらこちらに行っています。
今回は、身近な場所、よく行く百貨店の一角あるギャラリーでの展示でした。2020年10月19日の朝日新聞の夕刊の1面にも取り上られ、タイトルは「ガーナの子供を廃材アートで救う」とありました。
展示されている作品の多くは、先進国が捨てた「電子ゴミ」が油絵に組み込まれ作製されていました。電子ごみを野焼きにして、毒ガスが発生する中、子供たちが生活のために銅などを拾い集める姿を見た作者が、その焼け残ったごみを持ち帰り作品を作製して販売し、そのお金で防毒マスクなどを送る活動をされているとスタッフの方からお話を聞きました。(ちなみにこのスタッフさんは長坂さんと同行し写真を撮影されていた方で、自らも防毒マスクをして撮影を行ったとのことでした。)
アート作品はどれもとても強烈なメッセージを放っていました。貧困国では環境問題よりもまずは生活。ごみアート作品が売却されることで貧困者が救済できる、そんな双方向型のコンテンポラリーアート。すごい衝撃を受け、長い時間作品を見ていました。販売されている作品は0の数が多すぎて手が出せませんが、こうしてブログにアップすることで、多くの人にその活動を知っていただきたいなあと思っています。
長坂さんの別の一面が垣間見れるスワロフスキーが散りばめれたとてもきれいな月を象徴した作品(フランク・ミュラーとのコラボレーション作品もあり)も飾られていて、ごみアート(ご本人曰く)との対比がすごく重く感じました。
ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。
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