Contemporary Art・Art

Yokoo in Wonderland―横尾忠則の不思議の国

Yokoo in Wonderland―横尾忠則の不思議の国

会場:横尾忠則現代美術館
会期:2023年9月16日~2023年12月24日
主催:横尾忠則現代美術館([公財]兵庫県芸術文化協会)
協賛:株式会社中川ケミカル
協力:ホテルオークラ神戸

横尾作品のなかの「不思議」に着目し、現実の延長にあるもうひとつの世界をルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」になぞらえて紹介する展覧会。
第1章「不思議の国」では、地底や海中、宇宙を舞台にした作品が、第2章では「鏡の国」と題して鏡やミラーイメージを用いた作品が、私たちを異世界へと誘います。そして、第3章「夢の国」では、横尾自身の夢をもとに描いた《夢枕》全43点を一堂に展示します。

以上は公式サイトからの引用です。

いつもこちらの美術館は、テーマに沿った作品の展示で鑑賞者を楽しませて下さいます。今回のテーマが「不思議の国のアリス」だと知り、発表になった当初からワクワクして待っていました。もちろん初日に鑑賞してきました。( ´艸`)

東京国立博物館では「寒山拾得」シリーズの完全新作102点を一挙初公開した「寒山百得」展が開催されています。そのためではないでしょうが、こちらでは1970年代後半から2000年前後までの作品と、最新作はありませんでした。でもでも、今回のテーマに見合った作品が厳選されて展示されていたので、とても楽しめました。

会場内は第1章から第3章にわけての展示です。それでは章を追って順にみていきましょう!!

第1章:不思議の国 2階
入口正面では《脈絡》という作品が出迎えてくれます。アリスのような女の子が穴に落ちていく様が描かれ、どうなっちゃうの~~~~という雰囲気です。実はこの作品中に描かれた「EXIT(出口)」が横尾忠則の不思議の国の入口にあたるそうです。う~~~ん、凝ってますねえ。

さ~~、不思議の世界へ出発です。
すぐのところには《夜明けの刻》が展示。そこには深い深い穴が描かれています。ここに落ちた?( ´艸`) 穴の向こうにはどんな作品が待っているのかしら?横尾ワールドの穴・・それは、洞窟だったり、人間の体にある様々な穴・・その先に見えるのは摩訶不思議な横尾ワールドです。

洞窟を冒険したり、海中をさまよったりして、たどり着くのはなんと宇宙です。壮大ですねえ。そして最後の最後は「ぶるーらんど」。これは「死」とその先にある「もうひとつの世界」だそうで、横尾さんの永遠のテーマだそうです。作品の選定が面白いですねえ。今までに見たことのある作品もありますが、展示方法がかわると、また違って見えるのが不思議です。

第2章:鏡の国 3階
会場一面がキラキラしたシルバーの壁になっています。一歩足を踏み入れてビックリ!!まさに鏡の国に迷い込んだ感じです!鏡に映るイメージは現実?それともその向こうに別の世界が広がっている?と思わせるような、鏡やミラーイメージを用いた作品が展示されています。

第3章:夢の国 4階
横尾さん自身の夢をもとに描いた《夢枕》全43点が一堂に展示されています。まことに奇妙な絵ばかりです。ただし1点だけは夢ではなく記憶の情景が描かれているそうです。作品のタイトルはすべて《夢枕》で、一~四十二まで順に番号がつけられています。番外編が1点ありました。もしかしてこれかな?わからなかったです。

また2階会場の中央の部屋には、シルクスクリーン、リトグラフで作製された《AGARTA》《千年王国への旅》《聖ジャンバラ》シリーズが、2階と3階の会場横の小部屋には「アリスとシュルレアリズム」「YOKOO’S MIRROR CRUEL WORLD」と題されたテーマでの作品が、展示さてれいます。アリスとはまた違った不思議な世界観のある作品でした。

さてさて、いろいろ書いてみましたが、百聞は一見に如かず。面白いです。ぜひ見に行って下さい。

横尾作品、わからないっていう人もたくさんおられますが、感じるだけでいいと思うんです。ダメですか?作家さんって難しいことを考えてながらアートを描くのかしら?感性で描いておられるのではないのかしら?(´∀`*)ウフフ 詳細な作品の解説や評論も大切だとは思いますが、その前に実物を見る!それが大事。

flyer


作品リスト

 

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