安野光雅展
会場:あべのハルカス美術館
会期:2023年9月16日~2023年11月12日
主催:あべのハルカス美術館、朝日新聞社、関西テレビ放送
後援:大阪市教育委員会
特別協力:津和野町立安野光雅美術館
協力:福音館書店
企画協力:アートキッチン
あべのハルカスまで行ってきました。3連休とあって、朝10時過ぎで、すでにハルカス展望台へ上がるのに30分待ちと長蛇の列です。お隣の美術館、入場列はないものの、会場内はまあまあの人です。でも作品の鑑賞は、1列並びで渋滞もなく進んでいるので良しとします。
今回は1926年津和野に生まれた安野光雅さんの個展になります。子供の頃から絵を描くのが好きで、画家になるのが夢だったそうです。42歳で絵本「ふしぎなえ」でデビュー。2020年に亡くなるまで、絵本作家だけでなく、画家、装幀家、エッセイストなど様々な分野で活躍されました。
会場内は第1章から第5章まで、テーマに沿って色分けされています。
第1章:ふしぎの世界
《ふしぎなえ》《ふしぎな さーかす》《もりのえほん》
上下がわかならい絵や、階段を上っていると思ったら降りている絵だったり、と摩訶不思議な絵が展示されています。《もりのえほん》では、たくさんの人や動物が隠れている、隠し絵になっています。
第2章:科学のおはなし
《天動説の絵本》
絵本の最後、地球の描かれ方が面白かったです。また円筒鏡に映すと正しい文字や絵が浮かび上がる「ひずみ絵(アナモルフォーシス)」を体験することもできます。とても面白い作品でした。トリックアート絵本の先駆者だったんですね!
第3章:空想と旅の風景
《旅の絵本Ⅳ デンマーク編》《蚤の市》
安野さんは多くの国を旅して絵を描かれています。今回はそのシリーズの1つ、デンマーク編です。アンデルセン童話にちなんだ様々な場面や、裸の王様、マッチ売りの少女、人魚姫なども描かれています。とても細かくて小さいので、一生懸命探しました。幸福の王子像もあったと思いますが、違うかな?
第4章:物語の世界
《繪本 三國志》
中国を旅し、4年の歳月を費やして作成されたシリーズで、絹の布に墨と岩絵具で描かれています。落款もとても素敵でした。
第5章:懐かしの風景
《昔のこどもたち》
こんな絵日記が書けたら夏休みの宿題もへっちゃらのちゃ~~~です。私はこの絵日記が一番のお気に入りです。この章の最後に井上ひさしさんの単行本や、劇団「こまつ座」のポスターも展示されていたんですが、見覚えのあるものが多くありました!
今回、会場内に展示さてれいる作品すべて撮影禁止でした。そのうえ、図録も取り扱いなし。買う気満々だったので、ちょっぴり残念でした。
でも、《もりのえほん》で展示されていた3作品のみが、タペストリーとして展示されており、これだけは撮影可能でした。こちらをアップしておきます。どれだけの人や動物が隠れているか探してみてはいかがでしょう? 最低5つ以上隠れていますよ!
flyer
探して想像する、安野光雅展
安野光雅美術館
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