Contemporary Art・Art

山本雄教:仮想の換金

山本雄教:仮想の換金
会場:京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル
期間:2023年10月13日~2023年2月12日

京セラ美術館でMUCA展を鑑賞後、ザ・トライアングルで山本雄教の展覧会を見てきました。久しぶりなので、まずはザ・トライアングルの説明(*´艸`*) ザ・トライアングルは北西の角の地下1階にあり、新進作家を中心に発信するスペースとして充てられています。地上部分の形状が三角形であること、また、作家・美術館・世界(鑑賞者)の3者を結ぶ拠点(すなわちトライアングル)という観点からネーミングされたようです。地下だけでなく、地上の三角形の部分にも作品が展示されています。

先日行った時はまだ準備中でしたが、地上部分のガラスいっぱいになんとなく輝く文字で「京都美術館」とあったので、とりあえず写真だけ撮影。近寄ってみると、なんと1円硬貨で作製されていました!!いったいどれくらいの1円玉が使用されているのかと思いながらその日は帰宅しました。

作品紹介によると、先日撮影した「京都美術館」は京都市美術館正面に掲げられたレリーフを1円硬貨で作製したもので、タイトルは《26126円の美術館》。なるほど・・・なるほど。地下の入口には竹内栖鳳の《絵になる最初》をモチーフとした《4050円の女》というカラー作品が展示されています。こちらは1円硬貨を貼り付けるのではなく、硬貨を並べて麻で覆い、鉛筆でこすって作成するフロッタージュという技法が使われています。同様の作品がギャラリー内に4点が展示されています。こちらはすべて芸術家のポートレートを参照に作成された作品で、タイトルはそれぞれ《27000円の芸術家》《7380円の芸術家》《12150円の芸術家》《63円の芸術家》です。芸術家は、竹内栖鳳・富岡鉄斎・梶原緋沙子・山本雄教の4名。金額によってサイズが規定され、高値で取引される作家ほどサイズが大きく解像度が高く描かれるルールに沿って作成された作品になります。一番小さいのは・・わかりますよね。作品の価値とは??お金??と考えてしまいます。

山本雄教さんは、まだまだ新人の域ではありますが、将来サイズの逆転が起こることを期待したいものです。

ギャラリー形式で作品の写真をアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

 

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