Contemporary Art・Art

鈴木淳夫|彫る絵画 ーPLAYー

鈴木淳夫|彫る絵画 ーPLAYー
会場:TEZUKAYAMA GALLERY
会期:2023年9月15日~2023年10月14日

関西で開催されるアート展に行くとお見掛けしていたギャラリー。ギャラリーの名前から勝手に帝塚山にあると思い込んでいたので、足を運ぶことはなかったんですが、調べてみると南堀江!!難波から歩いて行けちゃうことが判明。朝日新聞に紹介されていた鈴木淳夫さんのインベーダーの集合体のようにみえる作品を見るために初めて行って見ました。

ギャラリーは山崎ビルの2階にあり、入口がちょっと判り難く、少し迷いました(;’∀’)が、次回からはもう大丈夫です。2つの展示室があり、今回は鈴木淳夫|彫る絵画 ーPLAYーの紹介です。ギャラリー内、基本はワンフロア―かな?今回は窓際と展示スペースの間に仕切りがあり、大きな作品は広いスペースに、小さな作品は壁際の棚などを利用して展示されています。

鈴木淳夫の作品はパネルに様々な色のアクリル絵具を層にして塗り重ね、乾いた後に彫刻刀で表面を削ることで下層を表面化して色を出し、反復する事でドット状や線、面の集合体をつくり作品を完成させることから、彫る絵画という表現がぴったりです。また彫刻刀で削り取られたものを捨てずにそれを集めて作成した作品も同時に展示されています。捨てるものがない・・SDGsですねえ。

このように色を重ねたあとに彫り込む技巧は、日本では彫漆(ちょうしつ)と呼ばれ、素地に色漆を何十回も塗り重ねて厚い漆の層を作り、出来上がった層を彫刻刀で彫り込んで模様を表現する技法で 800年ほど前に中国から伝わった技法です。また美術の分野で使用されるスクラッチ(Scratch)は専用の工具や素材を使用して表面の一部を削ったり傷つけたりする技法の1つですが、子供の頃にクレヨンを重ね塗りして削った記憶はありませんか?あれです!あれ( ´艸`)

作品の完成を考えながら色をチョイスが必要があり、そこに表現の難しさがある反面、削り方1つで見え方がかわるので、より深みのある作品が完成しているように思います。遠くから見るとドットだったり線だったりしますが、近くでじっくり見ると彫ってあります!はい。遠くでみてよし、近寄ってみてよしの作品たち。

とても気に入ったんですが、さすがにね~~、大きな作品には手が出ないので、展示されていたカラフルに色付けされた小さな積み木を1つ購入してきました・・・(*´∀`) 積み木・・重ね塗りもなく、彫りもありませんが、チョイスされた色がワクワクするような組み合わせで心が豊かになります。その場で選んで購入しお持ち帰りOKでした。展覧会終了後受け渡しじゃないんですね。(;’∀’) そういえば、外人の方が大きな達磨の作品をお買い上げになっていて、帰国時に持って帰られるとのこと。こちらも翌日受渡し・・作品がなくなる前に見れてよかったです( ´∀` )( ´∀` )( ´∀` )

スタッフの方とお話させていただき、なんと今回の開催中の「鈴木淳夫|彫る絵画 ーPLAYー」という上質な冊子をいただきました!作家さんの経歴が詳しく紹介され、展示作品が綺麗なカラー写真で掲載されていました。とっても嬉しかったです。ありがとうございました。また行きます!!

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