Contemporary Art・Art

FATHOM – 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン

京都精華大学55周年記念展
FATHOM – 塩田千春、金沢寿美、ソー・ソウエン
会期:2023年11月17日~2023年12月28日
場所:京都精華大学ギャラリー Terra-S
主催:京都精華大学
企画:伊藤まゆみ、吉岡恵美子
展示コーディネート:齋藤雅宏
グラフィックデザイン:塩谷啓悟

京都精華大学に初めて行ってきました。出町柳から叡山電鉄鞍馬線に乗車。「京都精華大学前」で下車。いやあ、二両編成のなかなかのローカル線です。しかし~~、紅葉の見頃とあって車内は満員でした。でも~~~、塩田さんの作品がみたかったので、こんなぐらいでメゲマセン。( ´∀` ) 出町柳から20分程度かかってようやく大学に到着するも、展示会場がよくわからない( ;∀;)・・たまたま歩いておられた学生の方に教えていただき、辿り着く始末でした。(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’) 今回、ギャラリー Terra-Sではこの大学の芸術学部や芸術研究科で洋画を専攻された3名の作家の大規模なインスタレーションが展示されています。展覧会のタイトルは「FATHOM(ファゾム)」。FATHOMとは、人が両手を左右に広げた時の幅に由来する「身体尺」のひとつで、水深を図るのに用いる単位(6フィート=183cm)を意味するそうです。そしてそこから派生して「理解する」「探求する」という意味にも使われるとか。身体行為で様々な表現を行ってきた3名のアーティストに共通するタイトルですね。

まずは金沢寿美さんは、新聞紙の一部を残して鉛筆で塗りつぶしたものをつなぎ合わせたインスタレーションです。作品名は《新聞紙のドローイング》。遠目からみると黒いなかに白い部がチラホラ見え、星が輝いているようにも映るのですが、その白い一部残された部分は、よく見るとコロナやウクライナなど、今まさに世界的に問題になっている時事的なモノが多く、とても重いテーマを扱っておられます。

塩田千春さんは”糸”のアーティストとして大掛かりなインスタレーションを展開されています。使われる糸は赤や黒、白です。私は、黒は過去、赤は現在、白は未来をイメージしながらみています。今回は様々な「夢」が書かれた白い用紙←この白い紙は一般の人々が本作のために寄せた「夢」についての手紙だそうで、なんと約1000枚あるそうです、が無数の赤いロープに絡まって展示されています。作品名は《夢について》。赤は人と人との繋がり、または血液の赤ですね。書かれている文章は、日本語あり、外国語あり、年齢も様々で、ひとくくりに「夢」といっても内容も様々です。展示室に一歩足を踏み入れると息をのむ幻想的な空間広がります。赤ばっかりなのに、落ち着きます。まるで胎内にいるような気分。いつまでも滞在できます~~。

そして、ソー・ソウエンさんは、平面作品から、立体作品、映像といろいろな作品が展示されています。《My body,your small,and ours》では、カーテンの奥の1室に人の体を模した立体物に様々なハーブが詰められ25体の石膏が置かれています。室内はとてもいい香りがします。石膏はパッと見た時に人の足に見えました・・(*´艸`*) また別の部屋の《Bellybutton and Breathing》では複数の呼吸とともに動くお臍の映像作品をみることができます。

どの作品もとても見ごたえがあり、さすが55周年記念展だと思いました。京都精華大学さん、こんなに素晴らしい作品の数々を無料でみせていただきありがとうございました。(((o(*゚▽゚*)o)))

flyer



イベントflyer


作家紹介&作品リスト





ギャラリー形式で印象に残った作品をソー・ソウエン、金沢寿美、塩田千春の順にアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

 

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