Contemporary Art・Art

小林正和とその時代ーファイバーアート、その向こうへ

開館60周年記念
小林正和とその時代ーファイバーアート、その向こうへ
会期:2023年4月21日~2023年7月9日
場所:京都国立近代美術館
主催:京都国立近代美術館

今回は日本におけるファイバーアートにおけるパイオニア的存在である小林正和の代表作や関連資料約80点とともに、同時代のファイバーアート作品約100点が展示されています。

ファイバーアートとは、繊維素材を用いる作品のことで、織物や染物であるテキスタイルアートがより日常的な用途性や平面性を保つのに対して、用途性から解放され、金属や紙など様々な素材を組み合わせられることで平面から立体へ、そして空間へと、表現方法に変化がみられます。1962年から1995年までスイスのローザンヌで開催された国際タペストリー・ビエンナーレを中心に世界へと波及していきました。

小林正和は、京都市立美術大学(後の京都市立芸術大学)で漆工を専攻。川島織物に在職中「1本の糸との出会い」を起点に、糸を「垂らし」「緩め」「張り」集積させた立体造形作品を発表。それ以降様々なコンペティションで賞を受賞し、国際的に高く評価をされるようになります。余談ですが。川島織物といえば西陣織と緞帳で有名ですよね。他にもきものの帯、カーテンなども手掛けるメーカーです。

今回は、会場内を序章から4章までのエリアに区切り
「序 糸との出会いー川島繊維時代」
「1 糸の発見、ファイバーアートの誕生ーローザンヌとウッヂでの試み」
「2 糸の空間、ファイバーアートの拡張ー京都とテキスタイル・マジシャン」
「3 糸の繋がり、ファイバーアートの展開-デザインワークと「ギャリーギャラリー」
「4 糸、そしてファーバーアートの向こうへ」
の5つのテーマで作品が展示されています。ファイバーアートのため、どの作品も大きく、いつもは3階のみの展示ですが、今回は4階の一部と1階のホールも使っての展示です。3階に展示されていた《KAZAOTO-87》は淡いピンクの可愛らしいお花が咲き乱れた畑にいるようで、とても綺麗でした。また《MIZUOTO-99》はまさに白糸の滝です!!音が聞こえてきそう。三橋遵《月にかける橋》はまさに京都の寺院にかかっている橋!!。渡れそうだわ(*´艸`*)。4階のNODATE-ANDGALLERY-95は、キャンプに使うテントですねえ。真っ暗な夜にテント越しに見上げる夜空を想像しちゃいました。戸矢崎光男《栽培》は、まじでブロッコリーだと思っちゃいました。ほんとにねえやめてって感じ(;’∀’) まじまじとポスター見つめちゃいましたよ( ´艸`)

まあね、こういう作品って現場で見て、感じてなんぼのものなんですが、とりあえず、少しでも参考になるよう、写真アップしてるわけであって。そう記録ね( ´∀` )。

同時に令和5年度 第4回コレクション展も開催中。今回は展覧会場を4階まで広げた関係でコレクション展は

通常の半分くらいでした。こちらでは
A.開館60周年企画「拝啓、きょうきんび」
B.生誕150年/没後80年 千種掃運
C.追悼:野村仁1945-2023
D.糸の構成
E.素材を楽しむ
F.生誕130年 川端 弥之助
上記6つのジャンルに分けての展示です。

特に気に入ったのは、A.開館60周年企画「拝啓、きょうきんび」です。こちらでは森村泰昌作品が展示されていました。友の会「もりみん」会員の私としては、まじで嬉しい!!わ~~~い!!!、森村さんだ~~~~(´∀`*)ウフフ 《星男》という京都の鴨川や平安神宮、新京極、金閣寺で撮影されたシリーズ4点に、たぶらかし(マルセル)、私の妹のために/シンディー・シャーマンに捧ぐの6点。星男は初見で、超嬉しかったです。年明け早々、縁起が良いですねえ。

そして気になったには、展覧会のファイバーアートに刺激を受けてか、D.糸の構成の吉村正郎《フレームクロスA.B.C》とE.素材のを楽しむでした。こちらのコレクション展もじっくり見ていると展示作品数が多いので、結構時間かかります。時間に余裕をもってでかけられてはいかがでしょうか?

追伸:今回はコレクション展も殆どの作品で写真撮影が可能です。珍しい~~~~(*^-^*) コレクション展はいわずもがなで撮影可能です。

flyerと作品紹介(変形判)




小林正和とその時代 作品リスト



小林正和とその時代 作品展示図


京都国立近代美術館 令和5年度 第4回 コレクション展 作品リスト



ギャラリー形式で印象に残った作品をアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

「小林正和とその時代」


令和5年度 第4回 コレクション展

 

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