Contemporary Art・Art

藤本由紀夫:Sound and Vision

藤本由紀夫:Sound and Vision
会期:2024年2月10日~2024年3月9日
会場:Gallery Nomart  ギャラリーノマル

現在藤本由紀夫さんのギャラリーノマルでの初個展が開催中です。
藤本由紀夫さんは、音とオブジェが一体化した作品を制作し国際的に高い評価を得ている作家です。美術界だけでなく、音楽関係者からの評判も高く、今回のノマルの個展では、最終日にアーティスト本人によるパフォーマンス・イベントも開催されます。すでに定員に達しているようで、すごい人気です。🔗

今回ギャラリーで展示されている作品は作家が現在の関心事にスポットを当てた初発表作ばかりです。いくつかの作品には小さなボタンがあり、これを押すと様々な音や声が聞こえてきます。音とアート、視覚と聴覚の融合ですねえ。作品を見るだけではなく、同時に音を聞くことで今を感じることができます。ボタンの存在が作品に大きに意味があるんですね。

タイプライターで印字された英字2文字だけを使った作品では、ランダムな文字の羅列ではなく、何かを表現しているオブジェのように見えます。作品に近づくとタイプライターの打つ音が聞こえてきそうです。また《FIVE-PART POLYPHONY》シリーズはとても幾何学的です。エッシャーの展覧会で学んだ( ´艸`)テセレーションを思い出しました。制作の工程がわかる版元や資料なども展示されていて、興味津々で拝見しました。

2階には紙にシルクスクリーンプリントされたホログラムシートや、オルゴールとサイコロを組み合わせた《revolution & gravity (SPRING)》というmixed mediaなども展示されています。実はこの作品が今回一番お気に入りでした。オルゴールの音楽に併せ、ゆっくりと回転する透明な筒の中で動くサイコロ・・ずっと見ていても飽きません。落ち着きますねえ。

サウンド・オブジェを中心に、人間の知覚を喚起する作品の数々が展示された画廊内はいつもの静かな個展とは一風違った雰囲気になっています。面白い個展でした。

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藤本由紀夫のコメント

私が気に入った作品の写真をギャラリー形式でアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

 

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