没後50年 福田平八郎
会場：大阪中之島美術館 4階展示室
会期：2024年3月9日～2024年5月6日
前期：2024年3月9日～2024年4月7日
後期：2024年4月9日～2024年5月6日
主催：大阪中ノ島美術館、毎日新聞
協賛：損保ジャパン、大和ハウス工業
土曜日だし、モネ展も開催中だし、お天気も悪いし・・その上初日。考えた挙句、いつも朝一で行くんですが、今回は少し入館時間を遅らせて行くことにしました。そう、実は行きたかったんです(;’∀’) 美術館に10時半に到着。でも～～～、長蛇の列・・あらまあ・・・おとなしく列に並んでいると、なんと途中でモネ列であったことがわかり、平八郎の列に移動。っていうか、ぜんぜん並んでません。するする～～～っと入場することができました( ´∀｀ )
会場内はそこまでの混雑はなく、ストレスなくゆっくりと作品を鑑賞することができました。今回は写真撮影禁止なのでは？と思っていたのですが、なんと代表作の《漣》をはじめとする14作品が撮影可能でした。
公式サイトによると見どころは以下の6つだそうです。
1. 関西では17年ぶり、大阪の美術館では初の回顧展
2. 大阪中之島美術館では初めての日本画家の回顧展
3. 初期から晩年まで、画業を一望する120件以上を展示
4. 重要文化財《漣》をはじめ《竹》（京都国立近代美術館蔵）、《雨》（東京国立近代美術館蔵）など代表作が集結
5. 大分県立美術館以外では初めての公開となる《雲》（大分県立美術館蔵）が登場
6. 画家の瑞々しい感動を伝える写生帖や素描も多数紹介
平八郎は算数のお点が悪く留年されたそうで、子供の頃から絵を描くのが好きだったことから、それをきっかけに絵の道に進まれたとか・・( ´艸｀) 好きこそものの上手なれとはよく言いますが、若いころから本当に上手です。学生時代に描いた《雨後》という屏風（六曲一双）は卒業時、学校が買い上げたというから凄いです。スケッチもすごくお上手で、会場の随所に展示されている写生帖はじっくりと鑑賞しないともったいないです。ご本人曰はく「結局よく見ることが何よりのたよりとなるものです」だそうで、本当に丁寧に描かれています。みずみずしい感性溢れる絵画は、季節や気温だけでなく、音や香り・空気の流れさえも感じられる気がします。
魚釣りが趣味だったそうで、魚の絵画が多く展示されていました。池の鯉を描く際、浅いところにいるものと深いところを泳いでいるものをいかに描き分けるか・・悩んでいた時、五右衛門風呂につかった自身の足を見てひらめいたとか。また代表作の《漣》も魚釣りの際に思いついたもので、微風に水がえがく美しい漣の瞬間が作品になっています。キラキラ感が半端なく伝わってきます。また竹は当時緑青で描くものと決まっていましたが、どうしても緑青に見えない福井は、様々な色で竹を表現しました。構図も斬新です。
他にも真夏の季節を感じる《雲》は暑そうだし、《桃》はとっても美味しそう(*^-^*) ← お気に入りです(´∀｀*) 児童画を模写した作品や、写生帖に描かれた天気図など、なんでもスケッチして、作品にしちゃうんですね。なんとも微笑ましい限りです。
3次元のものを2次元の絵画に描く際、様々な色を使い、明暗なども工夫。まさに色彩の魔術師です。晩年は「この頃ではもう装飾的になっても写実になってもかまわんと思っている 問題は内容だ」と言われていますが、構図に工夫を凝らした面白い作品も展示されています。
色彩と構図の魔術師、福田平八郎の作品をこの機会にご覧になってみてはいかがでしょう？
先行flyer（公式サイトより）
A3の巨大flyer 3種類ありました（写メってみました）
今回の音声ガイドのナレーターは駒田航さん（声優） わかりやすくてよかったです。
作品リスト
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