八幡はるみ GARDEN
会期：2023年4月21日〜8月27日
会場：ヤマザキ マザック美術館
主催：ヤマザキ マザック美術館、中日新聞社
後援： 愛知県教育委員会、岐阜県教育委員会、三重県教育委員会、名古屋市教育委員会、公益財団法人名古屋市文化振興事業団
協力：株式会社カセットミュージアム
所用で名古屋に行ったので、せっかくだからどこか美術館に行ってみたいと思い、探し当てたのがヤマザキ マザック美術館で開催中の八幡はるみさんの個展（企画展）でした。
八幡はるみさんは、京都市立芸術大学で染色を学ばれました。学生時代は装飾的な要素を最小限に切り詰めたミニマリズム全盛期だったそうですが、それに反し、楮紙をベースに「型」や「版」の技法を用いて、古典文様を四曲一双屏風にダイナミックに展開した「水のシリーズ」等の発表し、染色の枠に収まらない規格破りのアーティストとして知られるようになりました。
その後もろうけつ染めや金銀箔をコラージュするなど、伝統的な技を活かしながら、量産にも耐えうるスクリーン・プリントを導入。2000年にはいると絞り染めの一種を作品に応用した「シェイプド・ダイ」を発表。
最近では、天然染料から化学染料へとかわり様々な色を使えるようになった反面、染料や薬品による河川の水質低下につながるなどの環境問題も発生したことから、それらに配慮したデジタルアートに取り組むなど、時代に即した様々な技術にチャレンジした作品を発表されています。
今回の展覧会では1990年代の初期の作品から2023年の最新作のまで、八幡はるみさんの変遷がわかる作品展になっています。
会場内は
第一章 1990年代
第二章 2000年代 「シェイプド・ダイの開花」あたらしい花の表現へ
第三章 2000年代 「ＧＡＲＤＥＮ」デジタル技法を用いた表現へ
の3章から構成され、小さな作品から7メートルにも及ぶ大作まで、40作品が展示されています。1つの作品がいくつかのパネルで構成されているものもあり、色彩色豊かな草花に魅力されます。またアール・ヌーヴォー作家であるエミール・ガレの植物をかたどった作品も同時に展示され楽しむ事ができます。鑑賞のみならず、実用的にも使用の可能な染色のアート作品の数々に目が点になりました。百聞は一見に如かず、ぜひ足をお運びください！ 音声ガイド無料です！ 図録もなんと500円 素晴らしい！！
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作品リスト
ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。
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