塩田千春展
魂がふるえる
会期:2019年06月20日~2019年10月27日まで
場所:六本木ヒルズ・森美術館
今回もたまたま東京に研修会があり、夜時間があったので行ってきました。
夜の美術館、ほんとうに静かで、人も少なくていいですね~~~
今回の展覧会は国立国際美術館の「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」
でユニットバスで泥のお湯をかぶり続けるパフォーマンスが強烈に印象に
残っている塩田千春さんの作品展です。
糸をつかったインスタレーションが有名とのことでしたが、今回は初期の作品から、
ドローイング、舞台美術など今まで発表された作品がぎゅぎゅ~~~っと
詰め込まれて展示されていました。
中でも赤、白、黒と糸の色を使い分けた大型の作品群は圧巻でした。
赤って血管・・生きるためのエネルギー?黒は絶望??だとすると白は・・???
やっぱりよくわかりませんが、かたちのないものを表現されているとのことなので、
自分自身の理解でもいいかな?
それにしてもこんな大作をまとめて見る機会は早々ないので、
行ってよかったと思いました。
塩田千春展 Flyer
今回はアーティスト自身の意図とは反しているかもしれませんが、
私自身が作品から感じた印象も記載してみました。
(写真のアップ順になります。どの作品のことかはご自身で判断願います)
「どこへ向かって」
エントランスの天井部分に展示された白い糸を張り巡らされたインスタレーション
です。どんな色にでも染められる白い糸を使うことで将来への希望や夢を感じます。
「不確かな旅」
小舟のようなもの?が置かれた空間に赤い糸が張り巡らされています。
力強い作品で、命のエネルギーを感じます。
「小さな記憶をつなげて」
さくさんのミニチュアのおもちゃがありました。
何も知らなかった幼い子供のころを彷彿させます。
「外在化された身体」
様々な形の赤いネットのようなものが吊り下げれた下に、ばらばらになった足や手。
人間の生と死を感じました。
「静けさのなかで」
黒いピアノと鑑賞用のいすが置かれた空間と、2着のウェディングドレスを
収めた空間に黒い糸が張り巡らされていました。
なんだろう?戦争の被爆地のような、希望のない、すさんだ暗い印象を受けました。
「内と外」
様々な窓や扉が天井まで積まれ、見る者や場所によって感じ方が違う
内面心理を感じました。
「集積ー目的地を求めて」
赤い糸でつられた様々なトランク。
希望や迷い、不安などがパンパンに詰まった未来を感じます。
ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。
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ライセンスでライセンスされています。
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