岡山芸術交流2022
DO WE DREAM UNDER THE SAME SKY
会期：2022年9月30日～2022年11月27日まで
場所：旧内山下小学校、岡山県天神山文化プラザ、岡山市立オリエント美術館、石山公園、岡山神社、シネマ・クレール丸の内、林原美術館、岡山天満屋、岡山後楽園、岡山城
主催：岡山芸術交流実行委員会、岡山市、公益財団法人石川文化振興財団、岡山県
助成：文化庁、一般財団法人地域創造、公益財団法人吉野石膏美術振興財団
岡山芸術交流2022に行ってきました。岡山芸術交流は今回で3回目。３年に一度、瀬戸内国際芸術祭の秋期にあわせて開催されているそうです。今回は、「Do we dream under the same sky 」・・僕らは同じ空のもと夢をみているのだろうか・・です。なかなか難しいテーマですね。世界的なCOVID-19の流行によるパンデミック、ウクライナ情勢などに加え、ジェンダーの考え方など、世界情勢が目まぐるしく変化している中、自分の今を照らし合わせながら作品を鑑賞しました。今回は2回に分け、それぞれの会場ごとに写真をギャラリー形式でアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。
「旧内山下小学校」
本展のメイン会場です。こちらでは16組のアーティスト作品が展示されています。校庭部分に広がる芝生には、タイトル「Do we dream under the same sky」の文字が芝生に刈り込まれ、プールには巨大なクマのぬいぐるみが、プールサイドの奥には、衣料廃棄物と、オーニング素材（商業建築のひさしなどに使われる布地）を組み合わせて制作された服が展示されています。その他映像作品や今回の展覧会にちなんだキッチンカー（これも作品！！）もあります。
校舎内には、教室の空間を使ったインスタレーションや映像作品などが展示されています。「あいち2022」にも参加しているアピチャッポン・ウィーラセタクンや笹本晃の作品も見られます。片山真理の暗がりに照らされた様々なポーズの背中と出会う写真の数々は妖艶な怪しさがあり、バルバラ・サンチェス・カネの「悪臭の詩」は思わず教室に入るのを躊躇してしまうぐらいインパクトのある作品でした。またダニエル・ボイドのドットに覆われた作品群は圧巻でした。お天気よかったので、ドットが影になって教室内を照らして、綺麗でした。体育館では曽根裕による滑り台状の巨大な作品「アミューズメント・ロマーナ」があり、鑑賞者は実際に滑ることもできますが、すごいスピードなので見てるだけ～～～にしました。またティラバーニャの大理石などの石工で作製された「 オイル ドラム ステージ」もあり、実際にに演奏会も催されます。
「岡山市立オリエント美術館」
こちらでは、古代オリエントの美術品が並ぶ展示室のなかに、物故作家リジア・クラークの小型オブジェや、梁慧圭（ヤン・へギュ）の無数の鈴を幾何学的なパターンで編んだ作品。また映像作品《誰がタニヤを殺したか》が流されています。他に円空とフリーダ・オルボアの作品が展示されていたようですが、見逃してしまいました。ちゃんと会場mapみてなかったわ・・・残念無念( ；∀；)
「岡山県天神山文化プラザ」
1階には、デヴィッド・メダラの細かい泡が筒状の塔からあふれ出る「Cloud Canyons」という作品とアブラハム・クルズヴィエイガスが地元の書道家や高校生たちとともに制作した「無題の書道コンテンスト」。迫ってくる文字は大迫力です。ジャコルビー・サッターホワイトの映像作品があります。
地下1階は、リクリット・ティラヴァーニャによるキュレーションによるインデックス展になっています。小さく区切られたブースに参加作家の小作品などが展示され、本展を一望するようなインデックス＝目次の役割を果たしています。展覧会の内側にいながら、展覧会を相対的に捉えようとする試みだそうです。どこかでみたような作品が沢山あるなあ～～って思ってたんですが、家に帰ってきてから、その試みを知りました。岡山市立オリエント美術館で見逃した円空とフリーダ・オルボアの作品もここで１作品ずつ見れたので、よかったです。でも悔しい・・・( ；∀；)
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