西野壮平 写真展
線を編む
会期:2022年11月26日~2022年12月25日
場所:尼崎市総合文化センター 美術ホール
主催:公益財団法人尼崎市文化振興財団
後援:尼崎市、尼崎教育委員会、兵庫県、兵庫県教育委員会
協力:キャノンマーケティングジャパン株式会社、大阪芸術大学
西野壮平の関西初の本格的な個展が尼崎で開催されています。写真展とあったので、私の苦手ジャンルとかと思いきや、何のことはない、まさに現代アート!!ドンピシャでした。写真でもなくそれでいて絵画でもない不思議な作品です。
彼のつくる作品は世界中を歩き撮影した写真をコラージュして再構築し、新たな作品(私には絵画にみえます)を作り上げるもので、近寄ってみると、それはそれは非常に多くの写真が貼り付けられ、1つの作品が仕上げられているのがわかります。
会場には旅をテーマに世界の都市を歩き、モノクロフィルムで撮影した写真を1枚、1枚手作業でコラージュして作成した作品「Diorama Map」シリーズが展示されています。入口正面の作品は「別府*」です。よくみるとあちらこちらに入浴している人が多く写りこんでいます。さすが別府(´∀`*)ウフフ 他にも「京都」や「ニューヨーク」「リオデジャネイロ*」「東京*」などがありました。( *をギャラリー↓で紹介しています)
また、自身の行動をGPSで記憶させ可視化された「Day Drawing」(落雷の記録写真かと思いました(;’∀’) )や、コロナ禍による移動自粛の際、アトリエの近くの港で漁に出ることのできない停泊する船のロープの影が波の振動によって変化する写真から生まれた作品「Study of Anchorage」は、万葉仮名で書かれた和歌のように見えました。
「Mountain Line」シリーズの「Mt.Everest」「Mt.Fuji」と名付けられた2点はかなりの大作で、カラー写真で構成されています。
今回展示されていた作品のうち、私自身が行ったことのある都市は、記憶に残っているいろいろな景色や建物、神社仏閣などが写りこんで、普通に撮影した写真とは違い、立体感がある上に、とても身近に、そしてリアルに感じました。
会場内では、作品が出来上がるまでの様子も早回しのビデオで紹介されています。ラッキーなことに西野さんご自身にお会いすることができたので、「Mt.Fuji」はどれくらいの写真(ピース)を使われたのか質問させていただくと、なんと2万枚と!!最初はそこまで多くなかったそうですが、徐々に増えていっているようです。とても興味深い写真展でした。
flyer
作品リスト
作品紹介
ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。
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