第一回白髪一雄現代美術賞受賞者個展
A-LAB Exhibition Vol.37
有り体を積む 林芙衣
会期:2023年2月23日~3月31日
場所:A-LAB
協力:Baycom
フットペインティングで有名な白髪一雄賞を受賞された1988年生まれの新進若手アーティスト林芙衣の個展に行ってきました。2013年~2015年頃はシャチハタスタンプインクを使い、英数字をモチーフにした作品を発表されていたようですが、ここ数年は自身の体を使い、音声を目に見える形で作品化しておられます。その作成方法はなんとも斬新、まさに現代アートです。
今回は2種類の作品があったんですが、
1つはポリエチレン樹脂を口に含んで、様々な言葉を発生した口内を模った作品。歯医者さんで歯形を取ってる感じですね?そのもっと巨大作品かなあ。動画で口腔から作品を取り出す模様が紹介されていたんですが、とても大変そう・・・( ;∀;) うっ・・ってなりそう。大丈夫かなあ?窒息しそう・・・
樹脂で出来た作品は透明感のある白いものから、オレンジや緑、青など様々な色がついたものなどがあり、ぱっと見、とても綺麗なんですが、工程を知ってしまうと、ちょっと考えてしまいました。
そしてもう1つは、体の一部を使っていろいろなものに、跡を残す作品です。口紅をつけた唇を壁やガラスに押し付け、歩きながら言葉を発し、唇の跡を残す作品や、足跡をタペストリーにした作品が展示されています。2度と同じ作品には出会えない、そんな作品です。
この体を使った作品、やろうと思えば、誰もができるとは思うんですが、これをアートとして作品にしようというその考えに至った彼女はすごいな~~と思います。体を使ったアート作品が今後彼女の真骨頂になっていくのか?見守っていきたいと思います。
flyer
作品リスト
尼崎積層日記
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