京都国立近代美術館 令和5年度 第2回コレクション展
会期:2023年4月21日~2023年7月9日
場所:京都国立近代美術館
主催:京都国立近代美術館
「走泥社再考」を鑑賞後、1階上のコレクション展へ。7月に展示替えが行われていたので、こちらも見て帰ることにしました。2023年度 第1回コレクション展はこちらから🔗
会場内はA~Hの8つのエリアに分けられていました。エリアごとに気になった作品を掻い摘んで紹介していきます。
A:西洋近代美術作品選
ジョアン・ミロの木版と陶が展示されています。木版といってもシンプルなデザインで赤や黄色、緑などが使われていて、綺麗です。
B:歴程美術協会からパンリアル、そしてパンリアル美術協会へ
いつもは屏風はパス~~なんですが、今回こちらで一番目を引いたのは山岡良文の屏風《矢叫び》でした。迫力ありました! 田中進の大型作品《無題》&不動茂弥の《街の物語 C》も構図が面白かったでした。
C:フラジャイル:修復、治癒、再生
こちらのエリアのお気に入りは竹村京の「修復された〇〇」と銘打たれた作品、18点です。この方、たまに違う美術館で拝見するんですが、だんだん作品が綺麗に修復されてきているように感じます。綺麗=手が込んでいる感じね。じっくり見てね~~( ´艸`)
また、ピピロッティ・リストの《ヒーリング/癒し》と題された救急箱や1時間に2分しか映らない動画《揺りかご》→ 揺りかご=赤ちゃんがミノムシみたいな形のものに入っていて揺れてます・・(;’∀’)。どちらもよくわかりませんが、なんだか面白い。くすっと笑っちゃいます。現代アートですねえ。
D:染織の前衛 1960年代の志村光広、中野光雄、麻田脩二、田島征彦
こちらは巨大な染め物が展示中。染色の前衛だそうですが・・・ううう、確かにそうかな?
E:戦後の工芸団体―新匠工芸会
特に目を引いたのは、望月玉船の漆器《大空へ》《樹響》でした。器のライン&色がとても綺麗です。野田睦美の大作《常寂光土》はじっくり近くで見る事をお勧めします。いろいろな素材を使って作られたとても手の込んだ面白い作品です。
F:日本洋画の「前衛」の頃
大正後期から昭和の初めにかけてこんなに面白い洋画を描かれていた人がおられたんですねえ。恩地孝四郎の《失題》、前田藤四郎の《顔》は印象に残りました。
G:特集展示 関東大震災から100年 池田遙邨《大正12年9月関東大震災》の全貌
非常にたくさんの作品が展示されています。作品リストとは別に池田遙邨目録リストがあります。
H:開館60周年企画「拝啓、きょうきんび」
一番のおススメ。藤田嗣治の《横たわる裸婦》《メキシコに於けるマドレーヌ》《タピスリーの娼婦》の3作品!!。タピスリーの娼婦に描かれているネコちゃんがとても愛らしくてアップで撮影しちゃいました。
作品リスト
池田遙邨目録_日本語_0713
ギャラリー形式でA~Hのエリア順に写真をアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。
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