マリー・ローランサンとモード
会期:2023年4月16日-6月11日
会場:京都市京セラ美術館
主催:関西テレビ放送、産経新聞社、京都新聞、京都市
協力:ヤマト運輸
後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本
企画協力:美術デザイン研究所
マリー・ローランサン、名前は知ってるけど~~、そこまで好みの絵じゃないよねえ・・って思っていたので、当初は展覧会に行くかどうか、かなり悩みました。(-ω-;)ウーン
でも、シャネルのドレスも展示されてるようだし(実は私、クチュールのファッションショーが大好きです)、音声ガイドも浦井健治さん!!となるとこれはもう行くしかない・・はい、行きます!!
行ってきました~~~~( ´艸`)
まずは音声ガイドで得た情報から~~
マリー・ローランサンは1907年にジョルジュ・ブラックの紹介で伝説のアトリエ「洗濯船」に参加。ここでピカソ達に出会い、フォービズム(目に映る色彩ではなく、心が感じる色彩を表現)の世界へ。マリーは種類の違う白、青、茜、黒の5色のみで、優しく、メルヘンチックなな絵画を次々に発表。当時の芸術家は男性中心だったことから、マリーが描く優しさが斬新とされ、前衛女性画家として活躍します。ところが1930年代にはいると5色以外の色も使うようになり、作品もくっきりと描き出す作風に変化したとのことでした。戦争の影響があるようです・・
flyerには3つの見どころが紹介されています。
01:マリー・ローランサンの再発見
02:1910-1930年代のファッション シャネル、ポワレ、ヴィオネらの活躍
03:カール・ラガーフェルドがよみがえられたローランサンの色彩
さて、前置きはこのくらいとして・・・
会場内はエピローグを含めて4つのエリアに分かれています。
Ⅰ:レザネ・フォルのパリ
主にローランサンが描いた自画像や、シャネルなど著名人の肖像画が展示されています。シャネルは自画像に満足せず描き直しを要求。ローランサンも譲歩しなかったことから、結局シャネルは作品の受け取りを拒否したとか?どちらも強気ですねえ。
Ⅱ:越境するアート
こちらではバレエ・リュス「牝鹿」の「青列車」を中心としたバレエ関係の書籍やプログラム、映像などが主に紹介されています。ローランサンが手掛けた装飾美術をみることもできます。余談ですが、「牝鹿」はレズビエンヌを指す詩的表現であり、ローランサンも今でいうジェンダーだったようです。
Ⅲ:モダンガールの変遷
1910年代に流行したボワレやシャネルの紹介に始まり、1920年代のモダンガールの登場から1930年代のフェミニンへの回帰、その変遷を雑誌やリトグラフ、写真でたどります。またファッションといえば、帽子!!その帽子を被った女たちを描いたローランサンの作品7点も展示されています。会場の最後には、1930年代に入り色調が変化したローランサンの3作品を見る事ができます。
エピローグ
flyerにもなっている「ノコル・グルーと二人の娘、ブノワットとマリオン」はこちらで見ることができます。また京セラでしか見る事ができないカール・ラガーフェルドが現代に蘇られたローランサンのパレットを表現したシャネルのドレス「黒いサテンのリボンの付いたピンクのフェイユ・ドレス」も展示されています。
音声ガイドは浦井健治さん。耳元で優しい声で囁いてくれて、とても心地よい気分です。(´∀`*)ウフフ
flyer
作品リスト
音声ガイドリスト
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