超絶技巧、未来へ！ 明治工芸とそのDNA
会期：2023年7月1日～2023年9月3日
会場：あべのハルカス美術館
主催：あべのハルカス美術館、毎日新聞社、MBSテレビ
協賛：大和ハウス工業
協力：清水三年坂美術館
監修：山下裕二（明治学院大学教授）
企画協力：広瀬麻美（浅野研究所）
2019年にハルカス美術館で開催された「驚異の超絶技巧！明治工芸から現代アートへ」展の第2段。近年注目の高まる明治工芸とともに、そのDNAを受け継ぎつつ新たな作品に取り組む現代作家の作品が展示されています。
紹介されている明治工芸は七宝、金工、漆工、陶磁。木彫・牙彫、刺繍絵画の６つのジャンル。作成するための道具が簡単に入手できる時代ではなかったと思うので、非常に高い技術をもった職人技に感服です。すごい！！
一方現代作家は木彫・金工・漆工・陶磁・ガラス・水墨画・ペーパークラフト・切り絵・刺繍の9ジャンル。明治工芸とはまた違った現代でないと表現できないひねりのきいた作品の数々に魅了されました。
見比べることで、どちらの良さもわかる良い展示でした。
また現代作家さんの特権でもあると思うんですが、作成の過程が動画で紹介されているものが多くあり、工程がわかりやすくてよかったです。工程を知るのと知らないのとでは、作品の観察時間が違う気がします。(´∀｀*)ｳﾌﾌ
それにしても、どのジャンルの作品も仕上がるまでにかなりの日数・・いや、年数を費やされたものが多く、気の短い私には到底無理だなあ～～と思いました。
確かな技術を会得するために費やした時間を経て、さらに膨大な時間を使って完成された他に類を見ない作品達は、現代作家としての誇りを感じるとともに、人を魅了する魔力のようなものを感じます。心がこもっているというか、念が入っているというか、そんな感じです。一心不乱に取り組む彼らの姿勢に感動です。まだまだお若い作家さんばかりなので、さらに飛躍した新作を見る事も楽しみです。今後は現代の技術のDNAを受け継ぐ後世が育っていくことにも期待したいです。
＊＊＊ 参加されている現代作家さん一覧 ＊＊＊
前原冬樹 、松本 涼、大竹亮峯、福田 亨、岩崎 努、本郷真也、吉田泰一郎、長谷川清吉
彦十蒔絵 若宮隆志、渡辺省亭、樋渡 賢、池田晃将、稲崎栄利子、青木美歌、山口英紀
小坂 学、盛田亜耶、蝸牛あや
今回、先日金沢の国立工芸館で開催されていた「ポケモン×工芸展」で出展されていた《イーブイ》・《シャワーズ》などを作成された吉田泰一郎さん、《電線光環中次》などの池田晃将さん、《雨上がり》などの福田亨さんの新たな作品をみることができます。特に池田晃将さんの作品は闇を照らす明かりのようにキラキラと虹色に輝いていて、とても綺麗でした( ；∀；)
もう１つ、一度見てみたいと思っていた青木美歌さんのガラス作品。この方は繊細さと生命力を同時に感じさせるようなガラスのインスタレーションで知られる作家さんなんですが、昨年若くして急逝されています。才能がおありだっただけにとても残念です。心が引き込まれるような美しい作品でした。
🔗ポケモン×工芸展 美とわざの大発見
🔗虚影蜃光 ー Shell of Phantom Light （池田晃将個展）
今回写真撮影が許されたのは、現代作家の10作品のみですが、ここで耳よりのお知らせ～～
「撮らNIGHT! 映えNIGHT!」というフォトイベント企画があり、7月7日、14日、21日、28日の各日18:00～20:00までエリア制限なく自由に作品撮影が可能です。知らなかったよ～～～
なのでもう1回行くことにしました・・・(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)
「撮らNIGHT! 映えNIGHT!」を第2段としてブログで追って報告したいと思います。今回はアップする写真は控えめにして、第2段に多くアップする予定です。
flyer
作品リスト
ギャラリー形式で写真をアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。
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