ソール・スタインバーグ
シニカルな現実世界の変換の試み kyoto ddd gallery the 238th exhibition
会期:2023年8月9日~2023年10月15日
会場:kyoto ddd gallery
主催:公益財団法人DNP文化振興財団
監修・展示構成・評論:矢萩喜従従郎
協力:ソール・スタインバーグ財団、マーク画廊
初めて行くギャラリーです。京都阪急烏丸駅から徒歩3分くらでしょうか?COCON烏丸3Fにあり、ギャラリーにしては広めです。
今回はソール・スタインバーグの個展になります。ソール・スタインバーグは1914年ルーマニア生まれのユダヤ人で、ファシスト政権下の反ユダヤ的なイタリアを逃れて渡米。アメリカ合衆国で数々の漫画やイラストを発表し活躍されました。知的で洗練されたスタイルで一コマ漫画の世界に革命を起こし、主に『ニューヨーカー』誌で活躍されました。藤子不二雄、柳原良平、和田誠など多くの漫画家やイラストレーターに影響を与えました。
わずかな線で描かれる痛烈な批判とユーモラスの混ざった風刺画には感嘆するばかりです。また、ニューヨーカー誌の1976年3月29日号の表紙「9番街からの世界観」(flyerに掲載)はニューヨーク市民の独善性を皮肉って描かれたもので、代表作と言われています。
今回の展覧会は、日本初の大規模な個展で、ソール・スタインバーグ財団より寄贈されたポスター、リトグラフ、エッチングなどの作品をはじめ、ドローイングを中心とした代表作の複製作品などを含む、合計約170点の作品が展示されています。すべての作品が撮影可能です。
自分のお気に入りの1点をみつけてみませんか?
私は、会場入り口すぐの場所に展示されていた《ヒロシ》《一人の罪人》(アップしている写真の最後の2枚)がとても印象的でした。
flyer
作品リスト
ギャラリー形式で印象に残った作品の写真をアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。
この記事へのコメントはありません。