Contemporary Art・Art

タグチアートコレクション展

世界の道しるべーヤバイ現代美術 タグチアートコレクション展
会期:2023年9月16日~2024年1月14日
会場:高梁市成羽美術館
主催:高梁市成羽美術館
共催:RSK山陽放送
後援:岡山県、高梁市教育委員会、公益社団法人岡山県文化連盟、岡山県郷土文化財団、山陽新聞社、読売新聞岡山支局、朝日新聞岡山総局、毎日新聞岡山支局、TSCテレビせとうち、RNC西日本放送、OHK岡山放送、KSB瀬戸内海放送、株式会社吉備ケーブルテレビ、FM岡山、FMくらしき、レディオモモ、エフエムふくやま
協賛:イーグル工業株式会社
協力:タグチ現代芸術基金
企画協力:一般社団法人アーツプラス現代芸術研究所、アート・オフィス・シオバラ、TARO NASU
助成:一般財団法人安藤忠雄文化財団

facebookの美術館グループの投稿を見て、急に行きたくなり、遠路はるばる岡山まで行ってきました。伯備線なる電車ははじめての乗車なので、ドキドキしました。備中高梁(たかはし)駅からバスで20分。目指すは高梁市成羽(なりわ)美術館です。岡山からは特急いずもに乗車すると約30分、普通だと1時間強かかります。時間に余裕があれば普通でも快適ですが、ちょっと揺れるかな~~。

この美術館は、安藤忠雄建築なので、安藤建築に興味がある方は必見ですね。会期終了間際の、それも平日に行ったにもかかわらず、ちらほらと訪問される方が後を絶ちません。ほぼ若者(;’∀’)だけど、人気の展覧会だという事がよくわかります。通常は館内の作品は写真撮影禁止の様ですが、今回は禁止マークのついた作品以外は撮影可能という嬉しい計らいもありました。逆に現代アートって撮影可能な方が多い気がします。SNSとかで宣伝して欲しい~~ってよく書いてあります。現代アート自体、まだまだ日本では厳しい立場にありますから、沢山の方に知ってもらう方が先決なんでしょうね。

さて、さて、館内では、日本を代表する現代美術コレクター田口弘氏が世界各国から収集したアートコレクションが第1章から第6章にエリア分けされて、展示されています。現代アート好きなら誰もが知っているアンディ・ウォーホルやキース・へリングなどとともに、草間彌生、塩田千春、杉本博司、村上隆、奈良美智といった日本でも大変人気のある作家の作品もあり、世界のアートシーンの“いま”を見ることができます。

今回はキース・ヘリングやアンディ・ウォーホル、ライアン・マクギネス、塩田千春などの作品は撮影禁止でしたが、逆にいつも撮影禁止のオノ・ヨーコの作品が撮影できただけでも行った甲斐がありました。

ちょっとだけ紹介すると・・・

第1章のオノ・ヨーコの《ホワイトチェスセット》というチェス机に椅子、そしてチェス盤の作品の後方に展示された森村泰昌の《なにものかへのレクエイム》には向かい合う男女が見つめあう机上の上にチェス盤があります!!なんとも粋な展示配置に関係者の意気込みを感じます。 またライアン・マクギネスの沢山のお花のシルクスクリーン作品(撮影禁止)の横に展示された柳幸典の《スタディ フォー アメリカン アート – フラワーズ》。同じ花の作品とは言え、久しぶりの蟻さんアートを見ることができました。蟻さん、すごい芸術家( ´艸`)

第2章はすべて日本人の作品でした。奈良美智、村上隆、草間彌生の作品があり、由布院のCOMICO ATR MUSIUM🔗を思い出しました。COMICO ATR MUSIUMでは草間作品の撮影が禁止でしたが、今回はOK! ラッキーでした。ほかに杉戸洋《無題》と塩田千春さんの《存在の状態》と銘打たれた黒い糸が白いドレスに絡まる作品(撮影禁止)が展示されていました。

第2章以降はほぼ外国のアーティスト作品でしたが、今津泉、杉本博司、宮島達男の作品がありました。特に、杉本博司・宮島達男はCOMICO ATR MUSIUMでも見ました。杉本博司は由布院では海外の海を、今回は日本海でした。また宮島達男は由布院では、ガラスの外に生えている木々をバックに、こちらでは人工のコンクリートで作られたモネの池の前で《カウンター フォール》を見ました。背景が異なると感じもまた違いますね。

また美術館外壁にはコンセプチュアル・アートの牽引者と言われるアーティスト、ローレンス・ウィナーの言葉を見ることができます。この方の作品、岡山芸術交流2022に行った時に、シネマ・クレール 丸の内の壁面作品と、シネマ・クレール向かい、岡山ランドリービルの壁面作品を見ました!🔗 まだあると思います。

すでに会期が終了していてごめんなさい。行くのが遅すぎました。

最後に、、鑑賞中にとある絵画を見ている横で見ていた女性2人組が「よくわかないねえ」とおっしゃっていたので、少しだけ作品の解説をしたところ、「そうやってこの絵を見ると面白いよねえ」って言っていただけました。「現代アートってよくわからない、面白くない、興味が湧かない」という人がまだまだ多く、現代アート好きの私は肩身の狭い思いをしていますが(;’∀’)、このような展覧会を見たり、ワークショップで体験したりして「現代美術って面白いなあ」と、次代を担う子どもたちをはじめ幅広い世代の方々に興味を持っていただければいいなあと思います。

また、いつも思うんですが、ポイントとなる作品にはキャプチャーに詳しく作品の詳細が記載されてはいるのですが、文字が小さく、詰め込み過ぎて、読む気が失せちゃう気がします。キャプチャー、もう少し大きな文字で簡素に記載した方が、読んでもらえるんじゃないかな?

flyer


作品リスト


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