Contemporary Art・Art

西宮浜アート散歩

西宮浜アート散歩

会期:なし
場所:西宮浜マリナパーク周辺

今回、新聞で「復興願うアート 巡ろう何度でも・・西宮浜に27作品 伝える阪神・淡路大震災」という記事を読んみ、自宅近くに震災関連のアートがあると知り、出かけてみました。埋め立てて造られた人工島・西宮浜は、当初のリゾート計画が1995年に発生した阪神淡路大震災で頓挫。建築されたのは復興住宅でした。そこで周辺にアート作品を設置し、被災者を励まそうと1997年から1998年にかけて27作品が設置されました。しかし震災からすでに26年。作品の設置された意図さえも知らない住民も増え、また北加賀屋同様、少子高齢化が進み、街の活性化にアート作品を再び活用できないかという動きが起こり、最近ではいろいろな手段でPRが行われているようです。

さて、実際には、阪神電車の西宮駅で下車。改札前の阪神西宮お出かけ案内所で「西宮浜アート散歩」をいただき(無用配布)、駅の南から西宮浜(マリナパーク)行きのバスに乗車。マリナパーク東で下車し、「西宮浜アート散歩」を参考にアートを巡ってきました。このあたりは多く団地が立ち並び、作品の多くはこの団地の入り口などにあるものも多く、当然と言っては当然かもしれませんが、案内の立札もないので、なかなか見つけることが難しいものもありました。作品は屋外に展示されているものがほとんどですが、綺麗に掃除されたものもあれば、泥まみれだったり、作品の劣化が見て取れるものもありました。また作品のそばに自転車やバイクが無造作に置かれているものも・・アートに精神的余裕が感じられない今の時代の現れでしょうか?少し悲しかったです。

安藤忠雄さん設計の西宮浜公民館と貝殻館は草木に覆われ、26年という年月の経過を感じます。でも、海のすぐそばにある、ガラス瓶の中にペイントを入れ10メートルの高さから投げつけて作成された「平和の証」という作品は、現在もでも瓶投げが続いているとか?こちらはまさに進化する絵画作品といえるでしょう。

今回作品を巡り感じたこと・・それはやはり、阪神淡路大震災というものが風化しているという事でした。当初は阪神淡路大震災の被災者のために作製されたものであったとしても、いつまでも過去にとらわれることなく、今の時代にその目的を変えて、街の活性化のために新たなる再出発をしてもいいのではないでしょうか?そのためには、もう少しわかりやすい案内板の設置、劣化したアートの修復および環境整備が必要だと感じました。

復興を願うアート 巡ろう何度でも 朝日新聞2021年10月29日(第2兵庫)



西宮浜アート散歩MAP

 

作品リスト順にギャラリー形式でアップします。ただし、「私は泉」はまとめてアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。



福嶋敬恭作「私は泉」

 

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