Contemporary Art・Art

時代の解凍

時代の解凍
会場:芦屋市立美術博物館
会期:2023年10月28日~2024年2月4日
主催:芦屋市立美術博物館
協力:太陽工業株式会社、株式会社淀川製鋼所、株式会社桝弥、株式会社八田、一般社団法人山田正亮の会、ShugoArts
後援:兵庫県、兵庫県教育委員会、NHK神戸放送局、公益財団法人 兵庫県芸術文化協会、神戸新聞社、Kiss FM KOBE
助成:公益財団法人 花王 芸術・科学財団、公益財団法人 野村財団、公益財団法人 神戸文化支援基金

芦屋市立美術博物館で現代アートがらみの展覧会があるな~~と思っていたんですが、全く失念していました(;’∀’) もうとっくに始まってました・・慌てて昨日行ってきました。(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)
この美術館、駅からのアクセスが悪く、一番近い阪神芦屋駅から歩いてもなかなか時間がかかります。それでもいつもは運動を兼ねて歩いていたんですが、今回は足の調子が悪くJR芦屋駅からバスを利用しました。帰りはバスが1時間に1本しかないので困ったものです。

と、いいつつ朝一で入館。展覧会が始まってすでに3週間、平日ということもあり、私だけの世界~~~( ´艸`)
今回は関西を拠点に活躍する現代美術家、高橋耕平、野原万里絵、藤本由紀夫、黒田大スケの4名が、芦屋市立美術博物館のコレクションから注目する作家を選び、その作家像や作品を様々な方法で検証し、独自の視点で再表現した作品が展示されています。それぞれの作家が参考にした作品や制作ノートなども合わせて展示されており、比較しながら見ることができます。

1階入口では髙橋耕平が津高和一が行った社会と芸術をつなぐ「対話」という実験的な試みを考察した作品が床一面に!展示されています。テント生地をキャンパスに打ち捨てられたブリキや、不要物などとともに、その写真をつなぎ合わせた作品です。
2階では、野原万里絵は生涯にわたって約5000点もの絵画を遺した山田正亮を検証。山田の制作ノートの文章を引用しながら彼女ならではの一定のルールで作製されたドローイング作品を展示。山田の制作ルールと類似していてとても興味深いものがありました。「山田正亮×野原万里絵作成メモ」という自由に持ち帰ることができる資料が置いてありますので取り忘れのなきように!!面白いですよ。また藤本由紀夫は「具体」で活躍した山崎つる子の新たな発見を試みています。一番目を引いたのは、ブリキやトタンが貼り付けれた机とその正面にある大きな絵画です。机上にはその作品を完成させるための工程が描かれたブリキとトタンでできたノートが置かれています。山崎の作品を彼女が使っていたブリキやトタンといった素材を元に再表現した作品で、非常に面白かったです。また、最後に紹介するのは、黒田大スケ。堀内正和・柳原義達・エミール=アントワーヌ・ブールデルの3名の彫刻家と、具体で活躍したベルや電気服で有名な田中敦子に注目した対話形式のインスタレーション作品です。4種類の動物が黒田が選んだ作品やアーティストについて話をしているビデオは、よく見ると・・作家自身の鼻と口の周辺を使って表現されています。個別に演じ、映像にされたそうですが、よく見ないとわからないです。すごいな~~。4人を選んだ理由は会場内に置かれている持ち帰り自由の資料「黒田の作品について」に書かれているので参考にしてください。

藤本由紀夫が作成したブリキとトタンでできたノートを動画で紹介しちゃいます!!凄いですよー(*´艸`*)



ちなみに野原万里絵さんの作品は以前こちらのブログで少しだけ紹介しています。興味のある方は御覧になってください。
*野原万里絵 ドローイング展「雑景のパターン」🔗

いやあ~~~、現代アート、面白いですねえ。詳しい作家像や作品についての解説は貼ってはあるんですが、文字が小さくて、あまり真剣に読む気にならないので、今回のように自由に持ち帰れる簡単な資料とかがあると、現代アートは難しい、わからないから嫌いという人にも楽しく見てもらえるんじゃないかと思います。

蛇足ですが・・・あの小さな細かい文字がどば~~~~っと詰まった解説って、どれくらいの方がちゃんと読んでおられるのかしら?今後の展覧会で改善して欲しいものの1つです。加齢とともに見えないんです~~、気短になって最後まで読めないんです~~~。なんとかならないかしら?音声ガイドがあればいいんですが、お金かかるし~~~。(;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)

flyer


作品リスト


制作資料


上記で紹介した順にギャラリー形式で印象に残った作品の写真をアップします。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。



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