Contemporary Art・Art

2023 山ノ瀬亮胤展 無限遠・無限遠Ⅱ

山ノ瀬亮胤展 無限遠 ー見える音、聴こえるかたちー
会期:2023年9月30日~2023年10月22日
会場:Gallery SUGATA

山ノ瀬亮胤展 無限遠Ⅱ ー天部尊顔餝ー
会期:2023年10月4日~2023年10月8日
会場:kumagusu gallery

山ノ瀬亮胤展に行ってきました。
無限遠 ー見える音、聴こえるかたちーでは、古い京都の旧家にパシェ(BASCHET)と和眼鏡が展示されています。パシェはベルナール兄弟により制作された音の鳴るオブジェで、1970年に開催された大阪万博の鉄鋼館に17基展示されていたそうです。触れて音を出す音響彫刻で、万博閉幕後解体保管されていましたが、現在「高木フォーン」「川上フォーン」「渡辺フォーン」「桂フォーン」「勝原フォーン」など6基が修復・復元されています。今回はその中の1基、《桂フォーン》が展示されています。

実際に音を鳴らして演奏するミニコンサートも開催されました。私は行けませんでしたが、会場にいると、空気が振動するそうで、ただ単に音楽を聴くのではなく、体感することで自身の心の内を見つめ直す機会にもなるのでは?作成から50年以上経過しているものの、現代に通じる、もしかしたら一番最先端の音響装置かと。70年万博ってすごいなあ~~~。

パシェの振動で天井から吊るして展示されている和眼鏡がそっと揺れるそうです。ネットで実際の演奏も少し聴きましたが、なんとも妖艶な響きでした。この和眼鏡は江戸金枠名跡山ノ瀬亮胤(七世)の作で、日本古来の伝統を受け継ぐ工法で作製されています。様々な姿かたちの和眼鏡や部品が天井からアルミ製?の台の上に展示されているのですが、光りが仕込むとその台の影が市松模様のように地面に写りとても綺麗です。パシェの造形工作と和眼鏡制作の共通性を見出しその両者を共演させた展示は、とても見ごたえがありました。

また《無限遠》と連動し別会場では《無限遠Ⅱ ー天部尊顔餝ー》が開催されています(10月8日まで)。こちらのギャラリーの2階にあるソシエテヌーベルリュネト視覚研究所では和眼鏡が、1階では《天部尊顔餝》と名付けされたが4作品が展示されています。和眼鏡の伝統を受け継いだ先人への想いを形にした空想の持物だそうです。仏像の冠を彷彿させる造形ですねえ。

今回は和眼鏡を初めて見ました。いつかはこんなオシャレな眼鏡をかけてみたいな~~~と思いましたが、いつになるかな~~・・一生無理かもね。(;’∀’)


山ノ瀬亮胤展 無限遠 ー見える音、聴こえるかたちー  flyer


山ノ瀬亮胤展 無限遠Ⅱ ー天部尊顔餝ー postcard


ギャラリー形式で写真をアップします。。クリックすると大きな画像で表示されます。ブログ内の資料や写真の無断転載は禁止です。ご注意下さい。

無限遠 ー見える音、聴こえるかたちー



無限遠Ⅱ ー天部尊顔餝ー(最初の3枚がソシエテヌーベルリュネト視覚研究所での和眼鏡写真です)



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