Contemporary Art・Art

小松美羽展

小松美羽展
会期:2022年9月1日~2022年9月19日 
会場:阪急うめだギャラリー・阪急うめだホール 9階
主催:阪急うめだ本店、産経新聞社
後援:関西テレビ放送
企画協力:Whitestone Gallery、風土
特別協力:真言宗総本山 東寺
協賛:株式会社NEW ART HOLDINGS
協力:出雲大社、長野県長和町、黒曜石体験ミュージアム他

阪急うめだ本店で開催されている小松美羽の個展に行ってきました。彼女は1984年生まれとまだまだ若手の域ではありますが、すでに自分の表現力を身に着け、独自の方法でアートを描く、卓越したアーティスト1人だと感じます。今後がとても楽しみです。

生きとし生けるものが魂において平等であるという独自の死生観で作品が描かれており、主なモチーフとして描かれる神獣は、特に魅了されます。

子供の頃から自身が思った線を描きたいと思い続け、出会ったものが銅板画。2005年に発表した「四十九日」は 銅版画家として高く評価されるものの、2011年に赴いたニューヨークでは銅版画は「print」でしかないと知り、1点ものの絵画のように評価されないことを痛感。「四十九日」の銅板を切断し、新たな表現方法を検索することになります。

2012年大晦日の伊勢神宮での篝火奉仕で大きな一対の目に魅入られる経験を、2013年には出雲大社本殿から雲を割って天に伸びていく虹色の光を目撃。これらの経験から色彩を使った表現へと作品が変わっていきます。

さらに2015年タイ南部の洞窟での瞑想修行で、アチャンとよばれる高僧の手解きにより、深い霊性的な体験に導かれ「第3の目」が開眼。対象を立体的に把握する奥行きのある視点が加わり、有田焼職人との共同による立体作品の制作が行われるようになりました。

今回は入口すぐに「NEXT MANDALA―魂の故郷」と2対の狛犬が展示され、開場内は以下の5つに分けて作品が展示されています。個人蔵の作品も多く展示され、見ごたえ抜群です。

Ⅰ 線描との出会い:死、自画像、エロティシズム
Ⅱ 色彩の獲得:大いなる「目」との邂逅(かいこう)
Ⅲ 開かれた「第三の目」:存在の律動(リズム)
Ⅳ 霊性とマンダラ:「大調和」の宇宙(コスモロジー)
ⅴ 未来形の神話たち:抽象と象徴の冒険

白黒の銅板画から始まり、カラフルな色彩が加わり、そして立体的な作品へと変化する、その遍歴がよくわかる展示構成となっています。特に第3の目が開かれてからの作品は、作品の中央あたりに、ブッダのような存在を表す小さな絵が描かれており、そこからあふれ出すパワーが作品にさらなる力を、そして鑑賞者に希望を与えているように感じます。

当初は見に行こうかどうしようか迷っていたんですが、見に行ってよかったです。絶対に忘れられないアーティストとなりました。←大絶賛です( ̄▽ ̄)
ちなみに、9月1日にライブペインティングがあり、その様子を動画で拝見したんですが、アートを作成している時の彼女のあの何かに憑りつかれたような表情や行動、半端ないですね。だからこその、あの作品なんでしょうねえ。生で見て見たかったです(;’∀’)

flyer


ギャラリー形式でアップします。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。

 

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