コレクション2 特集展示:メル・ボックナー展
会期:2023年2月4日~2023年5月21日
場所:国立交際美術館
主催:国立国際美術館
協賛:ダイキン工業現代美術振興財団
国立国際美術館は、展示室が地下にあります。「ピカソとその時代」は地下3階で、その1つ上の地下2階ではコレクション展「メル・ボックナー展」が同時開催されています。
メル・ボックナーはコンセプチュアル・アートを代表するアメリカ人作家です。今回は国立国際美術館が2021年度に収蔵したボックナーの重要作品《セオリー・オブ・スカルプチャー(カウンティング)&プライマ―》が公開されています。
石を積んだり並べたりしたものと、チョークで描かれた線のみで作製された1~11までの様々な組み合わせの作品は、まさに前衛芸術ですねえ。合理的なシステム(数字、計測、定義)を用いて作品が作成されているそうです。これが芸術?と思う人もたくさんいると思われますが、机上の楼閣ってよくいいますが、頭で計算して考えても、実際にこうやって形にすることって本当は難しいことなんだろうなあと思います。
作品が展示されている会場の入口には、セオリー・オブ・スカルプチャー(カウンティング)の引用英文が展示されています(作品紹介の訳文を引用させていただきます。)
「ある物体がユークリッドの円に大体よく似ているとう意味を理解するのは難しくない。しかしながら、石の集まりが数字の10に似ているいうことは、何を意味しているだろうか?」ブライアン・エリス博士「コンセプト・オブ・メジャメント(測定の概念)」(1968年、ケンブリッジ大学出版)
今回は地下2階のエレベーターホールのエリア(3方向の壁を含む)での写真撮影は禁止ですが、会場入り口右手奥のエリア内はすべて撮影可能でした。エリア内に入る正面の壁には、会場内に展示されているすべての作品のドローイング(作品名入り)が展示されていますが、撮影禁止です。展示されている作品は作品名の表示されていないので、作品名を確認したい場合は、ドローイングを見に戻って確認するか、もしくは、見る前にフロアガイドをもらう、あるいは、携帯でフロアガイドをダウンロードして確認する必要があります。
見て確認するか?見てから確認するか?( ̄▽ ̄) 悩ましいですが、作品自体はとても面白かったです。( ´艸`)
あわせて荒川修作、河原温、高松次郎、塩見千枝子、斎藤陽子、オノ・ヨーコといった同時代に活躍した日本人作家による作品も展示されていましたが、こちらは写真撮影禁止でした。
最近、作品リストが置いていない展覧会があります。感染症対策?経費節減?それともリストを見ながら作品を見ている人が少ないから??理由はよくわかりません。国立国際美術館もしかりですが、希望すればいただけるようです。今回は、作品リストがないんだわって思いながらみてました。何度も入口に作品名を確認しに戻り大変でした・・・実際問題、携帯でダウンロードしても文字が小さすぎてとっても見難いです。今まで通り配布して欲しいなあ~~ ( ;∀;)
2023 メル・ボックナー展フロアガイド
音声ガイドプログラム
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