Contemporary Art・Art

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展

ピカソとその時代
ベルリン国立ベルクグリューン美術館展
会期:2023年2月4日~2023年5月21日
場所:国立国際美術館
主催:国立国際美術館、ベルリン国立ベルクグリューン美術館、産経新聞社、MBSテレビ、共同通信社
後援:大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事館、ゲーテ・インスティトゥ

東京で大人気だった「ピカソとその時代」展に行ってきました。日本初公開となるものも含めてピカソ作品35点、そしてピカソと同時代に活躍したクレー・マティス・ジャコメッティの作品も同時に展示されています。
今回の展示されている多くの作品は、画廊商であったハインツ・ベルクグリューン氏が敬愛する少数の作家(ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティが中心)の作品を収集しコレクション化したもので、その主要作品はドイツ政府とベルリン市の援助により、ベルリン・ナショナルギャラリー(後ベルクグリューン美術館と改称)に収蔵されています。今回の展覧会は館外でその主要作品が一堂に展示される最初になり、日本初公開の作品も何点か展示されています。

会場入り口にはベルクグリューン氏についての紹介があり、彼が最初にコレクションに加えた「眠る男 」が展示されています。セザンヌの作品が数点展示された後、ピカソ作品が時代とともにどのような変遷を遂げていったのかがよくわかるよう展示されています。まずは、”青の時代”に描かれた「ジャウメ・サバルテスの肖像」と”バラの時代”の逸品「座るアルルカン」が並んで展示され、反対照的な2つの作品に魅了されました。その後は、ピカソの画業において大きな転換点となった「アヴィニョンの娘たち」の関連作品「女の頭部」などがあり、そして最後は1枚の絵に立体的な人間を描いた変形した人間のイメージの作品の数々。合計35点が展示されていました。絵画以外にもブロンズ作品が3点あり、中でも「アプサントのグラス」はとても綺麗で周囲をぐるぐるまわりながら見ました。大変面白かったです。

後半はクレーとマティスの作品が中心に展示されていました。マティスは十二指腸癌を患い立って絵を描くことが困難になり、切り絵作品を作成されたとのこと。年を追うごとに徐々にシンプルになっていく切り絵ですが、その表現力は素晴らしいものがありました。

音声ガイドのナレーションは長谷川博己さんでした。とてもわかりやすい説明で、21作品に加え、ボーナストラックが3つありました。ただみるだけでは、わからないことが多くあったので、借りてよかったです。会場出口前にグッズコーナーがあり、いろいろな関係グッズが販売されていました。ピカソ展なのに、なぜかマティスの硬めのクリアホルダーを買った私です。(;’∀’)

そうそう、会場入り口入ったところにあるショーケース内にはベルクグリューン画廊で開催された展覧会カタログが展示されています。これがまたすごい!!お見逃しなく!!

ちなみに今回の展示作品で私が気になった絵画作品は・・・
ピカソ:木炭とパステルで描かれた「鶏」、エッチング画「ミノタウロマキア」、インクで描かれた「座る女」。
クレー作品:水彩画の「黄色い家の上に咲く天の花(選ばれた家)」、油絵転写素描・水彩「口数の少ない倹約家」
マティス作品:「パリ・ベルクグリューン画廊の展覧会(1953年)のためのポスター図案」、「雑誌ヴェルヴ第4巻13号の表紙図案」、「縄跳びをする青い裸婦」

でした。みんながいいなあ~~っと思う作品とは多分違う・・きっと違う・・笑( ´艸`)


flyer



会場リスト


音声ガイドプログラム

 

ギャラリー形式でアップします。会場入り口から始まり、ピカソ、クレー、マティスの順に私が気になった作品の写真を抜粋してアップしています。他にも素晴らし作品が多く展示されています。百聞は一見に如かず。ぜひ会場に足をお運びください。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。

 

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