Kohei Nawa Project vol.3 Cell
会期:2023年4月1日~2023年4月22日
場所:Gallery Nomart ギャラリーノマル
彫刻家・名和晃平さんの個展「Kohei Nawa Project」、映像・立体・平面に焦点を当て、3期にわたり開催されてきました。最終回のvol.3は平面に焦点を当てた Cell です。
会期中、展示されている作品が一番大きく、ギャラリー入口奥に1作品。左右の壁にそれぞれ2作品、合計5作品が展示されています。遠くから見ると多数の横線が描かれた同じような作品に見えますが、近ずくとそれぞれが少しずつ違います。
プロッターという図面を描く機械をドローイングに応用し作成された作品だそうで、線はボールペンを使い、一筆書きで引かれているそうです。上下左右をカットして作品に仕上げられているとのことですが、直線に描けるはずが、よく見ると、たまに曲がったり、インクのだまができていたり、かすれていたりと、エラーがあります。
今回のテーマはCell・・すべての生き物の形態的・機能的基本単位。そこにエラーがあるわけないと思うでしょうが、そんなことないんですよね。私は毎日人のcellを顕微鏡で見てます。細胞もいろいろな顔つきがあり、悪い顔すなわちエラーの細胞があるんです。
今回の作品も本来なら機械で線を引く単純な作業のはずが、繰り返すことによってたまにエラーが発生する。人間も細胞分裂を繰り返すことでたまにエラーが発生し、それが悪さをしたりする。
似てるなあと思いながら、とても興味深く鑑賞しました。
そして、会場奥の小部屋にはRhythmというシリーズの作品が3点ありました。Rhythmとは、周期,調子,鼓動、拍子,リズム,調子という意味でなんとなく単調な感じを思わせます。が、作品自体は丸みを帯びた白い様々な形をしたもの(なんだろう?発泡スチロールではないけれど、モフモフしている)からできています。まさに細胞分裂の瞬間みたいです。あ~~、今回はCellに感化されすぎだわ。でもそう見えちゃう。やばやばです。
最終回はすべての根幹、stemcell(ステムセル)ね。ありがとうございました。楽しかったし、勉強になったし、面白かったです!!さすがノマルさん。次が楽しみです。
最後に、「プロッター」聞きなれないので、調べてみました。
プロッターは 印刷や加工のための機械 で、線で絵柄を描いて紙に出力し、カットすることができます。 なめらかな線を引けるという特徴があり、出来上がった制作物に現れる独特な味わいが魅力です。 プロッターは図面やポスター、洋服の型紙(パターン)作成などに用いることができ、幅広い分野で活用されています。
なるほど~~~~~ ( ̄▽ ̄)
vol.1 、vol.2はこちらで紹介しています。
🔗Kohei Nawa Project vol.1 Movie 映像
🔗Kohei Nawa Project vol.2 Tarot 立体
また以下のブログで名和昇平作品を紹介していますので、よかったら読んで見てくださいね。
🔗「Esquisse」名和晃平個展
🔗感覚の領域 今、経験するということ
🔗ARTISTS’FAIR KYOTO 2022(清水寺)
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