Contemporary Art・Art

堀尾貞治 あたりまえのこと 千点絵画

堀尾貞治 あたりまえのこと 千点絵画
会場:BBプラザ美術館
会期:2023年10月17日~2023年12月24日
主催:BBプラザ美術館、株式会社シマブンコーポレーション
協力:一般財団法人堀尾貞治記念館、喜多ギャラリー
後援:神戸市、神戸市教育委員会、朝日新聞社神戸総局、京都新聞社、神戸新聞社、産経新聞社神戸総局、毎日新聞神戸支局、読売新聞神戸総局、サンテレビジョン、ラジオ関西

神戸を代表する現代美術家、堀尾貞治さんの展覧会を見てきました。個展は今回2回目、没後としては初の個展になります。堀尾さんは1939年に神戸で生まれ。15歳の頃にはすでに生涯美術をするという決意を固めておられたそうです。1966年から1972年まで前衛美術グループ「具体美術協会」に在籍。1985年に目に見えない「空気」という存在を「あたりまえのこと」と表現し、これをその後の創作のテーマとし、「空気」を美術でいかに可視化し表現するかに取り組まれ、人生の終焉まで現役美術家として絵を描き続けました。

今回は2016年に奈良県大和郡山市で行われたプロジェクト《千Go千点物語》の作品からの276点の絵画が展示されています。このプロジェクト、なんと千点の絵画を延べ6日間で描くというもので、すごすぎです!!いったいどんな速さで作品を描かれたのでしょう?もしかしたらflyerがその時のものかしら?と思って見ています。

会場に一歩足を踏み入れると、絵画の洪水~~~!! 作品の多さに圧倒されます。抽象画が主体で何を表現しているのかわからない作品もありますが、どれも筆の跡がわかり、その勢いからほとばしる空気の流れや、作品から湧き出るエネルギーを感じます。こうやってたくさんの作品をまとめて一度に見ると、空気の可視化という意味がなんとなく分かる気がします。

今回の《千Go千点物語》というシリーズは、ご自分で編み出されたスピードと量を重視した「一分打法」・・・すごい!!王貞治みたい・・っていうか、同じ名前ですよね?(;’∀’) を使い、形状や色、質感の異なる廃棄パネルをキャンパスとして描いた作品だそうです。使われている色も多彩で明るい作品もあれば、どんよりとしたくらい作品もあり、まるで心の中を表現する絵日記のようでした。

長時間作品と対峙し、鑑賞させていただきました。自身のその日の気分を表現している絵や、お気に入りの絵を探してみるのもいいかもしれませんね。

「あたりまえのことしていれば あたりまえでなくなり やがて力となる」
会場入り口に展示されているこの言葉がとても心に響きました。継続は力なりということでしょうが、あたりまえのことを続けることの難しさを考えさせられるパネルでした。

flyer



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作品リスト


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