Contemporary Art・Art

STILL ALIVE 国際芸術祭「あいち 2022」愛知芸術文化センター編 その1

STILL ALIVE 国際芸術祭「あいち 2022」
[STILL ALIVEー今、を生き抜くアートのちから]
会期:2022年7月30日~2022年10月10日 
主な会場:愛知芸術文化センター、一宮市、常滑市、有松地区(名古屋市)
芸術監督:片岡真実(森美術館館長、国際美術館会議(CIMAM)会長)
主催:国際芸術祭「あいち」組織委員会

世界中が、疫病や自然災害、戦争などにより、将来がどうなっていくのかわからない、落ち着かない時代です。私たちが生活している日常も先行きが見えず、精神的に不安です。こうした時代をいかに生き抜く事ができるのか?アートは何ができるのか?生きるとは何か言う根源的な問いをテーマとした今回の芸術祭。世界の32の国から集まった100組のアーティストの作品が4会場で展示されています。

愛知芸術文化センター、本来はここからスタートなんですが、私の好きな作家さんが出展されていた一宮エリアを先に紹介しました。一宮エリアは一段落したので( ´艸`)、本家本元、愛知芸術文化センターの紹介に入ります。こちらでは60組のアーティストによる作品展示が行われ、作品はB1,8F,10Fに展示されています。今回はB1と10Fの作品紹介です。

B1には2作品が展示されています。1つは奈良美智指導による「縄」。そしてもう1つは小野澤峻の「演ずる造形」。「演ずる造形」は6つの振り子がぶつかることなく動き続けるものらしく、人間のレジリエンスに希望を託すことができるかも、とあるんですが、、、調整中で止まってました。・゚・(ノД`)・゚・ アンラッキーだわ( ;∀;) なんとも幸先不安・・・

鑑賞後、派手な装飾が施されたエレベーターで10Fへ \(゜ロ\)(/ロ゜)/

今回は、マルセル・ブロータースの市販の世界地図の「Monde(世界)」の部分をどこにもない理想郷「Utopie(ユートピア)」に書き換えた作品から始まります。その奥の広い会場にはコンセプチュアルアートで有名な川原温の電報シリーズがずらり。続いて奥村雄樹の作品が会場を2カ所にわけて展示されています。特に「透明板の連作」という作品は、彼とスタンリー・ブラウンが参加した様々な展覧会のカタログを切って重ねることで、一人の謎めいたアーティストのように立ち現れる面白い作品になっています。

ローマン・オンダックの「イベント・ホライズン」は、1本のオークの木の幹を100枚に切断し、その年輪に応じた1917年から2016年までの歴史的な出来事を刻印した作品になります。毎日1枚ずつ壁にかけていくそうで、会期中にはすべて木片がかけ終わるようになっています。最終日に見てみたいなあ~~

また、お隣の大きな展示室では、よくよく観察しなければ認知できない程ゆっくりとした速さで移動するロバート・ブリアの大小4つの彫刻があります。大きなドーム型の「フロート」は移動する小型テントの様です( ̄▽ ̄) 同じ部屋の壁には和合亮一の多数の詩が展示されています。「詩の礫」という作品で、書かれている詩に共感できるようなものも多いのではないでしょうか?またミシェック・マサンヴ、塩見允枝子の作品も展示されています。

次の展示室はリタ・ポンセ・デ・レオンの音を感じる作品になります。チリやペルーなど中南米で雨乞いの儀式に用いられるレインスティックと呼ばれる擬音楽器を基にした「人生よ、ここに来たれ」と楽器のマリンバに似た「魂は夢を見ている」。どちらも自身で鳴らして楽しむ事ができます。また絵画も展示されています。

そして、やっとここから後半 (;’∀’)(;’∀’)(;’∀’)

最初は、パブロ・ダヴィラのレーザーでキャンバスを焦がして穴を空けることでミニマルなイメージが描かれている平面作品「フェーズ・ペインティング(忘却の自然な流れ)」。

そして、お隣の巨大展示室には、アンドレ・コマツの半透明のビニールシートで仕切られた迷路のような巨大な空間が中央にあります。その周囲には、ファニー・サニンの平面的な色面と直線によるシンメトリーな抽象絵画や、カズ・オオシロの精巧に作られトロンプ・ルイユ(だまし絵)作品である、使い古されたアンプやキャビネット、そして年季の入ったH鋼が壁沿いに雑然と並べられています。

続く細長い展示室には、ジミー・ロベールの、写真と彫刻、そしてパフォーマンスが織り交ぜられたような作品が展示され、その奥の薄暗い展示室には、音響・映像・ホログラム・3Dプリント技術などを駆使しながら、文字を見る、読む、聴く、触る、といった行為が絡み合う空間を構成した足立智美の大型インスタレーション作品があります。

展示室を出たロビーには横野明日香の大型絵画とともに、大泉和文のモニュメンタルな「可動橋/BH 5.0」が設置され、一時間あたり6回、橋桁が降りてきます。渡ってみましたが、ちょっと怖かった(;’∀’)。また、うら あやか+小山友也の「勝手に測る、挟まる、抜け出す」という部屋があり、芸術祭会期中には、参加者が企画したワークショップや配信などのイベントを実施されるそうです。

*カデール・アティアとホダー・アフシャールの作品紹介はありません。ごめんなさい。

公式ガイドマップ


ギャラリー形式でアップします。一応紹介順に1作品につき1~3カット選択し、アップしたつもりですが、違っていたらごめんなさい。写真をクリックすると大きな画像で表示されます。


B1


10F



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